
京都の三大祭りのひとつ葵祭の行列を観てきました。
7月の祇園祭や10月の時代祭りは京都に住んでいた学生時代に
何度か観にいったことがありますが、葵祭は今回初めてです。
天気が悪かったら見に行くのは辞めようと思っていたけれど
雲一つない快晴。これは行くしかないなと再び京都へ~。
行列が出発する京都御所近くや儀式が行われる下鴨神社、
ゴールの上賀茂神社近辺は大分混んでいるようだったので
一番人出が少なそうという北大路駅近く(加茂街道)で見学しました。
午前10時半に京都御苑を出発する行列は一時間後に下鴨神社に到着し、
一連の儀式を経た後、2時過ぎに下鴨神社を出発して上賀茂神社へ向かいます。
お天気はとても良かったですが、気温が高く、長丁場の一日、
歩いている人たちもちょっとお疲れのようでした。(^-^;
それに私も2時半頃にそこにいけばいいやと
京都駅の伊勢丹でウインドーショッピングしながらお店の人とお喋りしすぎ
気が付いてから慌てて現地に向かったものの
到着したら行列はもう既に通過中だったという・・・ああ失敗!

でも逃したのは最初のほうだけだったみたいです。
目の前を紫の藤の房を飾った牛車が~

近くを通る時、ギシギシ~という軋む音が聞こえてきます。
この牛車に本来は行列の勅使が乗るそうなのですが
実際の勅使役と思われる方は、この後方で馬に乗ってみえました。
牛車は行列を立派に見せるために参加させているのだそうです。
加茂街道沿いは市中から離れているので
緑が多く、明るい新緑を背景にした
御所車の姿がとても雅やかで美しくみえました。
下は御所車を牽く牛です。時々低い声でモォオオオ・・・
という鳴き声が。
牛さんもまる一日慣れない仕事でなんだかだるそうな感じ。(^-^;


多分、この方が勅使役? 立派な雰囲気の方です。
行列では勅使が最高位。
葵祭というと
毎年、斎王代の女性に注目が集まりますが本当の主役はこちらのよう。

大きな花傘がみえました。風流傘と呼ぶのだそうです。
春らしい華やかな色あい。



次に花傘と一緒に女性の姿が見えました。
勅使の本列に続き、斎王代を中心にした女人の列のようです。
命婦とか女嬬とかあるらしいです。
この辺よくわかりませんが源氏物語に出てきそうですね。

斎王代の御輿です。斎王代はもともと内親王による神様への奉仕でした。
葵祭では京都市民の未婚女性が選ばれ
毎年地元ではニュースになっていますね。(#^^#)




こちらの牛車は斎王代の牛車で女房車と呼ばれるものだそうです。



いまでいう代車(スペア)なのでしょうか。牛車のあとを往く牛さん。


平安時代の宮廷の色彩はとても美しいと思いました。
源氏物語にも色の描写がよく出てきますが
色彩に対する日本人の感覚は非常に繊細で鋭敏。
日常の生活に微妙な移り変わりを見せる自然が存在していたからなのでしょう~。
みればみるほどため息がでます。



この後、上賀茂神社に一緒に向かう観光客のひとたちもみえましたが
私はとりあえずこれだけ観てから四条のほうへ戻りました。