
今の時期の青葉、太陽の光に輝いてとてもきれいですね。
北の庄城址を見学したあと、名勝養浩館庭園を訪れました。
福井藩主松平家の別邸であったところです。
養浩館と名付けられたのは明治になってから。
松平春嶽によるものだそうです。

入場料を払って中へ入ります。新緑が目に眩しい。
気温もそこそこ。空気も乾いていてなんとも気持ちよく最高のお散歩日和です。(*^-^*)


戦時の空襲で建造物や樹木が焼失したため
現在の庭園、建物はその遺構の上に修復、復元されたもの。
米国の庭園専門誌の日本庭園ランキングでは全国5位に選ばれたとか。
(1位は毎年、島根の足立美術館の庭園が選ばれています。)
お屋敷の中にも入りました。
池の水に反射した太陽光がキラキラと天井や襖に映り込んでいます。
プロジェクションマッピングのように
ゆらゆらと揺れる様はみとれてしまいました。(*^-^*)



年に何度かお茶会も開催されるそうです。
天井の造りもいわれがありそう。
ガイドさんの説明を聞きたかった・・・

御座の間の明障子。

桑の一枚板を麻の葉模様に透かし彫りにしたものだそうです。
それにしても晴れた日のこの「ゆらゆら」模様、
本当に素敵。癒されます。(*´ω`)
お隣には御月見の間があり、
池に映る残月をみるための窓が作られています。


こちらは湯殿。

同じ屋敷内にあり、かなり広いです。
お風呂は蒸し風呂で下から湯気が出てくるサウナみたいな感じ。
別邸は松平のお殿様にとって
心底リラックスして癒される場所だったのかもしれません。(#^^#)
お屋敷から出て再び庭園を歩き、お隣にある郷土博物館へ向かいます。

この辺は福井城の一角であったようで
博物館の脇にはこんな門が。(復元)

博物館建設の折に発掘調査していたら
福井城の北の外郭(外堀、石垣、土居、土橋など)がみつかったのだそうです。
それも平成16年ごろとかでつい最近。
先日の朝倉氏遺跡の時もそうですが、そんなに埋もれていたのか。
博物館。

昔の福井の街のジオラマ。
興味深かったのは足羽川にかかっていた九十九橋。
北ノ庄城主の柴田勝家が整備したもので
江戸時代までは半分石造り、半分木造だったそうです。

これはお城が攻められた時に落とせるようにという意図があり、
珍しい造りで葛飾北斎の浮世絵にも登場しているそうです。
現代の川沿いは桜の名所ですが当時は梅の木がいっぱい植えられていたとか。
興味深かったのはこのコーナー!

幕末の人物というと薩長土肥に注目しがちですが
橋下左内とか、由利公正など福井藩の人なのですね。
四賢公のひとりといわれた松平春嶽公がこの地の
お殿様であったことも興味深く、
今後、福井に焦点をあてて幕末を
勉強し直してみたいです。(*^-^*)

もうひとつ印象深かったのが戦後まもなくの福井の街の様子。

戦後まもなくここで震度7の大地震があったそうです。(;O;)

展示も充実し、いろいろ学びになる場所でした。
養浩館庭園と併せた共通券入場券が300円。
とてもコスパの良い観光ができると思います。(#^^#)