
昨年11月頃・・・
冬を迎えて荒れ始めた日本海をみていた時、
ふとターナーの絵を思い出しました。
鈍色の海、激しく立つ白波の様子など
19世紀前半に活躍したイギリスの風景画家が描く世界にそっくりで・・・
そんなことを想っていた矢先、
京都で企画展があると知りました。
お天気の良かった火曜日、
ふらっと出かけてみることに。
企画展会場の京都文化博物館。
歴史ある建物です。

現在、この建物は別館となっており、
奥に建っている本館で作品展示をしています。
平日でしたが結構お客さんがいらっしゃいました。

ターナーの描いた油絵。↓↓
ターナー作品はロンドンのテートギャラリーにたくさんあります。
(この写真はネットからお借りしました)

こちらは展示作品のひとつ。水彩画です。
荒波の中を往く大きな帆船・・・
当時の海洋国家大英帝国の威光のようなものを感じます。

今回も首に下げるヘッドホン付き解説がとても役に立ちました。
同じ絵を目にしても歴史や地理、描かれた時代の国際情勢などを知ると、
その作品が一段と深みを増して見えてきます。

なにげなく鑑賞している一枚の絵に
たくさんの物語が孕まれていることも。
そんな発見も絵画鑑賞の楽しみのひとつです。
一時間程度で一巡しました。
常設展もちらっとみて外へ出ました。
別館内部。
かつて日銀京都支店だったそうです。

ここは営業室だったところ。
現代の無機質な銀行の窓口と全然違いますね!
照明器具など戦時中に供出されたそうですが
現在はそれらも忠実に復元されています。
学生時代はよくこの博物館に企画展を観に通っていました。
訪れるのはそれ以来。
学生時代を思い出し、懐かしい気持ちにもなりました。(*^-^*)