
熊川宿散策の続きです。
街道に沿って流れる「前川」。
飲み水、生活用水として使われてきた歴史があります。

きれいなお水があるからこそ、葛の名産地でもあったわけですね。

菱屋という大きな問屋さん。
内部は見学していませんが(できるのかな?)、大きな大変立派な建物です。
こんな建造物をみると昔、この地が経済的にもとても栄えた場所だったことが伺われます。
実際、そうだったようで、昭和40年代だったか、このエリアには
パチンコ屋さん、映画館なども多々あり、熊川にいけば何でもあるということで
舞鶴や若狭から買い物客はここへきていたそうです。
今の閑散とした街の雰囲気からはパチンコ屋さんは全く想像できません。
人々が豊かになるにつれ子供が大学進学するようになると
若い人は都会に出たまま帰ってこなくなってしまったようです。


少し歩くと白石神社。熊川地区の氏神さまです。
立派な神社ですね。美しく整然と維持されていて
地元の方々の結束力が
いまも残っていることが想像されました。

歩くともうひとつ神社があります。
ここは桜と紅葉の名所なんだとか。
来年こそは良い時期に訪れたいと思います! (*´▽`*)

更に歩くと立派な蔵が立ち並ぶ場所があります。

熊川宿の端っこ近くにあった村田館という
これも古民家を改造した資料館らしき建物。


このお宅は京都の老舗料亭「菊乃井」創業者の生家。
菊乃井はミシュランで3つ星を獲得している料亭です。
内部は資料展示されてありました。
写真にあるのは現在の3代目のご主人。
これも立ち話していた地元の方から教えてもらったのですが
創業者だったお祖父さんが明治時代に、
若狭に行こうか京都に行こうか迷った末、
京都に出ていかれたのだそうです。
もし若狭(多分、小浜市あたり?)に行っていたら・・・
現在の菊乃井はなかったかもしれませんね、と話していました。

かつて鯖を徒歩で運んでいた時代の様子です。

福井の名産。美味しいものがいっぱいありますね。
食いしん坊の私には嬉しい限りです。
ここにいる間に存分に楽しみますよ~ (´▽`*)

熊川宿の端っこです。ここにも駐車場があるのでこちらに車を停めて歩くこともできます。

Uターンして帰る途中、こんにゃく屋さんの前を通りました。
熊川はこんにゃくも有名。
目の前で一口サイズに角切りにしたこんにゃくを揚げてくれます。
寒空の下では揚げたてほくほくの揚げコンニャク、とても美味しかったです。
店内には葛もおみやげで売られています。
お店の人と他のお客さんの会話をなんとなく聞いていたのですが
売られているのは熊川葛ではなくて吉野葛だとか??
熊川葛は現在では何かのイベントの折くらいしか出回らないのだそうです。
あらま。せっかくいただいた葛も実は吉野葛だったのかな?(^-^;

足元にいたわんちゃん。。。

とてもおとなしく、かわいいわんちゃんでした。

さてこの記事を書いている現在、小浜市はお昼頃から降り、
家の周囲はうっすらと雪化粧です。
どか雪でないのが救いですが、
寒くて外に出る気になれない今日です。(;´・ω・)