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ここに住むようになってから知ったことですが
小浜は「海のある奈良」といわれるほどお寺が多くあります。
その数、130とか。

地理的にもかなり早い時代から仏教を受け入れた土地であり、
この地方の呼び名、「若狭」も語源は朝鮮語にあるらしく
遠い昔、若狭地方は大陸と京都、奈良の間の中継地として
栄えたのでしょう。


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秋の気配が仄かに漂っていた今日、
ふと思い立って多田寺へ拝観に行ってきました。(*^-^*)

創建は天平だとか。奈良時代ですね。
山門では持国天と多聞天がお出迎えです。
かつてはカラフルな色をまとっていたのでしょう、迫力いっぱいのお姿です。

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少し歩くと受付所があり、ここで拝観料400円を納めました。
多田寺は高野山真言宗のお寺であり、本尊は薬師如来。

奈良の薬師寺、出雲の一畑薬師と並んで
日本三大薬師寺のひとつに数えられるそうです。
とても有名なお寺さんなのですね。
眼病に霊験があるそうです。

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金運に効くという梵鐘。
鐘が揺れない程度に優しく衝くのがこつだとか。
余韻のある鐘色が聞こえたら良い感じ。(*^-^*)

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本堂の中も見せていただきました。
案内して下さったのは80代の「おかあさん」という雰囲気の方。
この石段を登って扉の鍵を開けてくださいました。

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昔の建物の基礎部分はみると礎石の上に柱が載っているだけのように見えて
ちょっと怖くなりますが、この建築法だからこそ地震にも耐えられるのですね。(^-^;

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歴史を感じる建物です。
何年くらい前の建物なのか尋ねたのですが、
「私がお嫁にきた時には建っていたよ。」と・・・(笑)
Wikiで調べたら200年くらい前に再建されているようです。(^-^;

本殿に安置されている仏様は写真撮影できなかったので
ネットからお借りしました。



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天平時代の薬師三尊像は重要文化財。
衣文のドレープが優雅で美しい印象です。
薬師如来像は榧(かや)の一木彫刻で樹齢3千年を経た大木から
彫られたものとのこと。

この薬師如来は秘仏とされ、
昔は60年に一度しか
開帳されないものだったそうです!

こんな立派な仏様を私一人のために
見せていただき、なんともありがたい限り。(*´▽`*)
ここで小一時間ほどあれこれと・・・お話させていただきました。


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帰る時も参道を振り返るとずっと見送ってくれているおかあさんの姿がみえました。

またふらっと参拝に伺いたいなと思います。

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