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東進の林先生と、東京都知事の小池百合子氏の対談本。
これからの世の中を生き抜いていくため、林先生から読者へのメッセージとして
「やりたいこと」ではなく、「できること」をやれ、ということ。
自分のやりたいことに拘っているばかりに、チャンスや運を逃してしまう人があまりにも多い、と。
このことは昨年、林先生の講演会を聴きに行った時も話されていました。

小池氏はまずは「現在地を知る、己を知ること」が大切と仰っています。
全体を冷静な目で俯瞰し、自らの立ち位置を決めた上でどちらに行くか決める、と。
この本を読んでから何度かメディアで小池都知事のインタビューに接する機会がありました。
やはり全体を俯瞰することの大切さ、について繰り返し発言されていて
この考え方が小池都知事の判断の軸にあるのかなと思いました。

お二人それぞれの価値観がわかりやすく一冊にまとめられている感じです。

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本が売れないというご時世らしいですが、アマゾンでも数日待ち、
街の書店に行っても増版待ち・・・という状態。
上巻を読み終えてから待ちきれず、
市内の書店を数軒周ってようやく下巻を入手しました。

個人的にも数年ぶりに一度かもというくらい大ヒットな本でした。(#^^#)
7万年という巨視的な視点から人類史を俯瞰し、
いろんな切り口から人類の進歩を分析してあり、
読んでいて目から鱗が落ちる、視野がばーんと広がるというか、
多方向から知的好奇心が思い切り刺激される内容です。

この本でも触れられていたAIの今後についての考察が印象的でした。
人類は歴史のある時点、地球上でネアンデルタール人と共存していた時期があったそうです。
でもネアンデルタール人は消えていって我々ホモ・サピエンスだけが生き残りました。

今後AIがますます進化していったらどうなるのか。
これからのAIはホモ・サピエンスよりも遥かに記憶力に優れ学習能力も持つようになります。
AIが生存能力を高めていったら無能なホモ・サピエンスは
かつてのネアンデルタール人のような末路をたどるのでしょうか・・・?SFの世界のようです。

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臨床医という立場から医療の現実について書かれた本です。
親が高齢になり、自分も年を重ね、病院がますます身近になりつつあるこの頃。
なんとなく最初の一冊を手にとってみてページを繰ると
落語好きという著者の文章はまるで落語を聴いているかのようで
すらすらと内容が自分の中に入ってきます。
非常に率直かつ毒舌な口調が痛快で面白く、
あっという間に4冊読んでしまいました。(^-^;

医療の現場が孕む問題、メディアの報道姿勢についての批判など
こちらもある意味、目から鱗的な発想の転換を迫られるようなことが多々ありました。
そして著者に対しては科学者としての目を持ちつつ、
人間としての人情味を感じさせる人物という印象を持ちました。

読んでいてなんとなく「白い巨塔」に出てくる
患者想いで正義感の強い里見先生と被る感じがしました。
あれ、著者名も同じ「里見」先生。
調べてみたら、やはり山崎豊子先生の小説からとったペンネームなんだそう。

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近い将来、医師の仕事は患者の病気を治すことだけではなく
いかにして「死なせる」ことが大事になってくるだろうとのこと。

尊厳死が検討され始めているこの頃、
最期はぴんころりでいきたいなと思う・・・(T_T)/~~~

今月読んだ本は以下。
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