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先日、福井県小浜市に滞在していた時、
晴天でとても気持ちの良い日があったので
小浜市内の紅葉の名所に出かけてみることにしました。

今まで縁がない土地でしたが、若狭には長い歴史があり、
人口わずか3万人という小さな街なのに歴史的建造物が多く、
文化的な厚みがある土地という印象を受けています。

この日は神社とお寺、4か所を訪れましたが、
非常に清らかな水が湧いているところが多いのですね。
自由にペットボトルで湧き水を汲める神社もありました。


こちらは小浜市内にある神宮寺というお寺です。
当初は紅葉を鑑賞する目的で訪れました。

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受付の方と話していたところ、このお寺は奈良の東大寺で毎年3月に行われる
「お水取りの行事」と大変深い繋がりのあるお寺だと教えてもらいました。

このお寺で毎年3月2日に汲みあげられた湧水が奈良の東大寺に送られ、
3月12日の東大寺でのお水取りに使われるのだそうです。

お寺の方からは
「境内にある閼伽井屋(あかいや)という建物の井戸から
その水が湧いているので、自由に飲んでいってもらってよいですよ」、
と言っていただきました。

その閼伽井屋・・・境内の隅のほうにありました!
近くには苔むした大木が聳えています。
樹齢500年と言われる椎の木で大変存在感があります。



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椎の木は上からも閼伽井屋を守っているかのようです。
「パワースポット」というと軽いニュアンスになってしまいますが
この空間にいるととても静かな力というかエネルギーというか、
清らかで力強いものを感じました。

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閼伽井屋(あかいや)を正面から。↓↓

京都や奈良の観光地と違って、この辺は紅葉シーズンでも訪れる人が
それほど多くないのか、私が拝観した時もとても静かでした。

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3月2日、このお寺では「お水送り」という儀式が執り行われるそうです。
この閼伽井屋から汲み出したお水を竹筒にいれ、
1.5km離れたところにある「鵜の瀬」(ここも名水100選のひとつだそうです!)の
川面に注ぎこみます。

「鵜の瀬」と東大寺二月堂にある「若狭井」は地下水脈でつながっているとされており、
ここで注がれた水が10日経って奈良まで届き、
3月12日に二月堂の「若狭井」で組み上げられ、お水取りの儀式に使われるのだそうです。

これを知っただけでもここが大変由緒ある場所だということがわかります。
そんな建物が普段はこんなに普通にオープンで自由に入れることにも少しおどろきました。(^-^;

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湧きだしているお水をありがたくいただいてきました。
冷たくて美味しかった!

なんか一人で独占しているのはもったいない~
誰か友達を連れてきてあげたいよぉ~などと思ってしまいました。

さて神宮寺本堂。
若狭随一の木造本堂です。

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ここから振り返った境内の紅葉がこんな感じです。
ピークを少し過ぎて、地面にモミジが広がっており、晩秋の光景でした。

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