
昨日は県文へ落語を聴きに行きました。
一之輔さんと吉弥さんは二度目、あとのお二人は初めてでした。

まだまだ落語初心者の私でも知っている演目が結構ありました。
前座の桂弥っこさんも含めて、今回はどれもがとても面白くて
あっという間の2時間でした。
どの落語家さんも旬の時事ネタ、ワイドショーネタを絶妙な具合で話に落とし込んでかれています。
東は円楽さん、西は文枝さんネタが今年の鉄板な感じでした。(^-^;
個人的に一番面白いと思ったのは今回初めて聴いた柳家三三さんです。
流れるような口調での江戸落語が小気味よくて。
かなり早口で毒舌トークされます。
日本の古典芸能もここ数年いろいろ鑑賞していますが
いまは落語に一番ハマりそうです。
この日は夜に同じ会場で橋下徹前大阪市長の講演会がありました。
会場の前を通ったら当日券が2000円→1000円で販売されており、
せっかくだから聴いてみようかとチケットを買い求め、今度はこちらへ。

会場は仕事帰りと思われるビジネススーツに身を包んだ人が多くてピリッとした雰囲気。
昼間の落語の時のゆるい空気とは対照的でした~(>_<)。
橋下さんはテレビで拝見する時と同じでとてもストレートな物言いをされます。
これはマスコミの悪い傾向だと思うのですが、ある意図の下、
ニュースの一部を切り取ってそこだけを拡大し、
扇情的に繰り返し、繰り返し流すと、
受け取る側は本来話者が発した内容とは違うニュアンスで
メッセージを受け取ってしまいがちです。
マスコミ側による切り貼りがない状態で聞いていると、
橋下さんが話されていることは至極筋が通っていると思いました。
トランプ次期大統領、ドゥテルテ大統領のことを
非常に高く評価されているようでした。
いくつか印象に残ったことをメモしておきます。
*テレビに出ている自称インテリはポピュリズムを批判するが
ポピュリズムこそが民主主義の本質である。
*今回の米大統領選でのトランプ氏勝利についてマスコミは的確な批評ができていない。
(移民排斥発言、TPP、IS対応、集団的自衛権、日米同盟などなど)
発言の言葉尻を捉えるだけで、きちんとした分析をせずやたらとヒステリックになっている。
*オバマ大統領は政治家ではなく詩人になるべきだった。(一一")
*フィリピンのドゥテルテ大統領、米国のトランプ次期大統領、共にとても現実的。
これからの世界はこれまでのように「きれいごと」では対処していけない。
今、我々はそういう分水嶺に来ている。
日本にトランプのような大統領と喧嘩できる政治家がいるか。
橋下さんは、さすがに聴衆の心をつかむのがとても上手です。
話の途中で適度に暴露話や好奇心をそそるようなネタをいれて
聴いている側を飽きさせない話し方をされます。
言葉もわかりやすい表現を選んで話してみえたので政治素人でも理解しやすい。
ただ個人的には橋下さんの考え方には急進的な印象を受けた部分もありました。
けんか腰すぎるというか。
いやそれとも、そう思ってしまう私が平和な日本の中にいるゆでガエルなのか?(´・ω・`)
今後はニュースに接する時、もっと本質的な部分を視るように努めたいと思いました。
予定外の講演会でしたが収穫の多い一日でした。
この日のお夕飯は館内のリズカフェで。


