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浜松滞在記の続きです。
龍潭寺から宿泊していたアクトシティ浜松に戻り、
次はホテルの建物からつながっている楽器博物館を見学しました。

世界中の楽器1300点が地域別、2フロアに展示されています。
今までなぜ行かなかったのかと思うくらい見応えのある展示でした。

窓口でチケットを買った時、ちょうどヨーロッパ楽器のコーナーで
レクチャーをやっているとのこと、途中からでしたが入らせてもらいました。

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チェンバロとピアノについて音を鳴らす仕組みの説明などがあって
館員の方が少し演奏してくれました。
音色は昔、バロックのコンサートで聴いたことがありましたが
どこか郷愁をかきたてるような音です。
それに昔の楽器はとても繊細な感じがします。


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見た目も芸術作品のような楽器がずらり。
よくわからずに見ていましたが、ネットなどで調べると国宝級の楽器なども
結構あるそうです。

下の写真、真ん中はジラフ・ピアノ、右側はキャビネット・ピアノと呼ばれるピアノ。
ジラーフというのは「キリン」のこと。その形が似ていることから付けられたそうです。
共に現在のアップライト・ピアノの普及とともに使われなくなりました。

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一部の楽器の前にはヘッドフォン付きの機械が置いてあり、
その楽器を使って演奏された曲の音色を聴けるようになっていました。

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アジアの楽器コーナー。
これはミャンマーの楽器、というか楽器群。

この国らしい壮麗なキラキラ感いっぱいで、すごく存在感がありました。
一見、巨大なオブジェにしか見えなかったのですが
内部に数種類の楽器が仕組んであるのです。

「サイン・ワイン」と呼ばれていて手前の太鼓を中心とした構成になっています。
「世界で最も美しく、金色に輝くオーケストラ」と言われているそうな。

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↓↓これは「ジェゴグ」と呼ばれる、バリの楽器。
世界最大の竹琴なのだそうです。
ビジュアル的にもインパクトが大きい。@@;

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アジアの楽器をみていると盛大な祭礼の儀式を連想してしまいます。
そしてそれはそのまま神様につながるもののような。
なんとなくアジアは神様が人間の近くで共生しているようなイメージ。

こちら琵琶の起源。

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中央アジアで生まれて、こんな感じで東西に伝播していったのですね。

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アフリカのコーナーは生命力あふれる楽器が多くて
みているだけで面白い。

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これは「親指ピアノ」だったか。
舌状の薄片をはじいて演奏するそうです。

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楽器なのかオブジェなのかよくわからない。
アフリカの音楽もやはり宗教儀式の色合いが濃い感じ。

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アフリカの楽器と南米の楽器は特徴が似ているのだけれど
これは15世紀の奴隷貿易で音楽や楽器がアメリカ大陸に入ってきた影響なんだそう。
哀しい歴史です。(T.T)

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お隣の国、韓国。
強烈な楽器を目にした後で韓国楽器をみると
日本楽器にかなり近い感じがしてどこかホッとするようなものが。

そういえば海外に住んでいた頃も韓国の人に出逢うと
なんだか近所の人に逢ったような感じがして
親近感を覚えてしまうことが多々ありました。(^-^;

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日本の楽器です。
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木魚、仏壇の前のチーン・・やら。
これも楽器。昨年、声明を聴きにいったのを思い出しました。

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紹介したのは展示のごくごく一部です。
あまりお客さんがいないのでひとつひとつかなりゆっくり観れます。(#^^#)

私は楽器を弾くことができないし、知識もないのでざっと観る程度でしたが
音大生と思われる学生さんのような人たちもいて、いろいろ専門的な会話が聞こえてきました。
やっぱり背景知識があると理解も深くて面白いだろうなぁ・・・と。
そういう私も2時間超過ごしてしまいましたが。(^-^;

見学の後は併設のカフェでレアチーズケーキとアイスティーで休憩。

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素晴らしいコレクションに魅入られました。
おすすめ度、かなり高い博物館です~ (*´▽`*)



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