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あまり得意ではない政治のことを書きます。(^-^;
先週の日曜日は参議院選挙の日でした。
当日の夜は私も遅くまで選挙関連の番組を観ていました。
三重県は民進党代表、岡田さんのお膝元です。
三重はこれまでも民主党が結構強い土地だったのですけれど今回の選挙では
自民党候補と民進党候補の大接戦で、その差1%ほどの超激戦でした。

たまたま池上先生の選挙番組にチャンネルを合わせていたら
池上先生が岡田代表にインタビューする場面でした。
池上先生からの厳しい問い詰めに岡田さん、ちゃんと答えられず
怒りをあらわにされていました。論理が崩れてしまってしどろもどろというか。

ここで印象に残ったのは岡田さんの発言です。
「安倍さんはズルい。経済面のことばかり前面に出して
改憲のことに全く触れずに選挙を進めた。もっと正々堂々とやってほしかった」
みたいなことを仰っていました。

「一生懸命働いても貧困から抜け出せない、報われない世の中はおかしい」と
訴えていた岡田さんを私は心情的には支持していたのですが
岡田さんのこの発言を聞いて、やっぱり日本の政治は安倍さんに続投してもらわないと、
と思ってしまいました。

国内の政治についてはアベノミクス、果たして効果あったの?あるの?というのは
いまだに疑問です。年金基金を株式市場につぎ込んで株価を上げて結局また株価下がって
私たちの年金どうなるの?という将来の疑問も当然あるのですが、
景気回復のメリットを享受できているのは
やっぱり一部の人たちだけに限られているような印象を持っています。

でもでも。国のトップは例えば近隣なら中国の習近平主席、ロシアのプーチン首相、
遠くならドイツのメルケル首相、そして強大国アメリカの大統領など・・・
そういう強豪政治家たちと虚々実々のかけひきをやって
国益を守っていかないといけません。

世界史を振り返るとイギリスの政治家なんて二枚舌外交どころか
三枚舌外交も当然、という感じでやってきてます。(過去の中東政策とかね)
そんな人たちと渡り合う中で、ジャーナリストに詰め寄られて感情を出してしまう人が
トップになるのはやっぱり怖いかもと。安倍さんがズルいと仰っていましたが狡猾さも
政治家には当然必要なんだろうと思っています。

でも改憲とか国内の問題等については国民は空気に乗せられないように
ちゃんと冷静な目を失わないようにしないといけないと思います。(´・ω・`)



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最近気になったニュース。
中国は国際司法の判断を「受け入れない」といっています。
ニュースで知る限りですが、中国国内の世論もそれを支持しているそうです。
最近、昭和史の本を何冊か読んだばかりなので、なんとなくこの動きに既視感を
覚えるのですね。戦前の日本では日本人全体が大局的に世界をみるという視点を
持っていなくて、とても独善的でした。日本国内では国民の不満が高まっていて、
それが戦争を求める声へとエスカレートしていった経緯があります。

当時の日本は中国の東北部に満州国建設を進めていました。
外務省は「日本の満州国建国を認められなければ、国際連盟からの脱退もやむなし」とし、
それから本当に日本は国際連盟から脱退してしまいました。
日本国民はジュネーブから帰国した松岡外相を熱烈に歓迎し、よくやった!みたいな感じで称賛したのですね。
これには本人もびっくりだったという。その後の日本が辿った経緯は歴史にある通り。
「外交が失敗した結果が戦争」と言われます。
今後の中国の動きは注視していきたいと思います。

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最近、一番ショッキングだったニュースがバングラデッシュ・ダッカでのテロ事件です。
バングラデッシュ発展のために尽力されていた志高い日本人の方々が犠牲になったことで
なんとも暗澹たる気持ちになりました。そしてテロリストたちの残虐さに、実はこのニュースの
詳細、、、もう怖くて新聞やネットのニュースも読めないでいるのです。

事件から数日のうち、普段から読ませてもらっているブログで
「イスラム教」そのものを批判する記事を何度か目にしました。
イスラム教徒はなんて残酷なんだ、卑怯だ、最低だ、みたいなことを書かれていてびっくりしました。
イスラム教徒とテロリストたちは別物です。

海外にいた頃、ひょんなことから中東出身のムスリム・コミュニティーと関わることになり、
一時は家族同様に親しくしていた経験もあるためか、自分はイスラム教に対しては非常に良い印象を
持っているのですね。私が知己を得た方々はおそらく本国できちんと高いレベルの教育を受けたと
思われる印象がありましたが、人間的にもとても立派な人たちでした。
私はイスラムの教えについては本で読んだこともなく、学んだ事もなく、何も知らないのですが
彼らの普段の言動を観ていた限り、イスラムの教えはとても寛大で包み込むようなおおらかさがあり、
弱者に優しい・・・そんな印象です。

当時、私はたった一人で海外に住んでいたので、私が家族と会えなくて寂しい思いをしているのではないかと
頻繁に家に招いてくれて食事をご馳走してくれたのもムスリムのご近所さんたちでした。
(当時は週3-4回くらい、いろんなお宅で夕ご飯をいただいていました。笑)
皆さん、自分の奥さんをとてもとても大切にされていました。
子供への躾も厳しいけれど愛情をいっぱいかけて育てていました。
家の中はいつも和やかで、実は家庭の中では女性が結構強いのも意外でした。

日本では奥さんを4人持っていいとか、テロに絡むニュースとか
ネガティブな面ばかりが前面に出されて報道されるので、
やっぱり多くの日本人は随分違う印象を持っているような気がします。
私の印象では地理的にもヨーロッパよりも中東は日本に近い分、感覚的なことも
欧州系の人たちより、わかりあいやすい感じがしていました。

イスラム=残酷、狂信的というふうに思うなら、それは日本人=地下鉄にサリンをまく人、
というのと同じくらい短絡的で過激な解釈のように思えます。
昨今のニュースで多くの善良なイスラム教徒の人たちが世界から誤解されてしまうのが悲しく、
こんな私のブログで本当はもっと違うものだということをわかってもらえたらな、と
思って書いてみました。

余談ですが・・・中東の国の国旗にはお月さまが描かれていることが多いですが、
それは確か昼間の容赦なく照り付ける非情な太陽とは違って、
夜に空に浮かぶ月は優しい「慈悲」の象徴なのだと聞いたことがあります。(#^^#)



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