
最近、この手の本を多く読んでいます。
フランスの人口学、 歴史学、家族人類学者である
トッド氏の日韓論客との対談集、大変興味深く読みました。
反グローバリズムの立場から、自由貿易への警告を発しておられます。
過去にもトッド氏はソ連崩壊、米国発の金融危機、アラブの春を予言しています。
「新自由主義とは劣化したエリートの政策の放棄」という言葉が印象深いです。
規制をなくすことを交通に例えて、もっと自由に走らせろと信号機や車線をなくていくようなものだと。
そうなったら必ず「リーマンショック」のような事故は増えるのに、本来それをするべき
政府の力がどんどん弱まっていって市場が暴走するようなかたちになっているのが今の世界だという。
いま、日本で貧困層が増えてきているとよく言われていますが、今の新自由主義の流れが
変わらない限り、今後もこの傾向は強まって、更に社会的な格差が開いていくことは明らかだと
思います。一部の人たちがいま、すごい資産を手にしている世の中ですが、果たして
「その後」はどうなるのかな?とふと考えたこともありました。
最近の傾向として競争の激化で賃金が上昇しない
→賃金が上昇しないと購買力が上がらない
→需要が不足しているとモノが売れない
→供給過多。企業の在庫は積み上がり、赤字。社員の給料もカット・・・
みたいな流れなのか。結局は中間層の所得がどんどん落ちていけば
「買う人」がいなくなって、パイがどんどん小さくなって、経済が回らなくなる。
どの先進国もこのこの危機から抜け出せないのは自由主義がこの危機を脱出する
唯一の道だという意見が根強いからだそうです。それが賃金を引き下げる要因として
働いているわけで。今後、いくら各国が財政出動したとしても、この流れを止めない限りは
いつまでも危機が再来するサイクルが続くのではないかと感じています。

いつも読ませていただいている方のブログで紹介されていた一冊です。(#^^#)
印象に残ったところは
全体のシルエットを「直線8割、曲線2割」にする、というところ。
曲線が多すぎるとかわいい系になりすぎて
大人の女性が一番やってはいけないファッションになるという。(^-^;
私もよくやるのは流行りのファッションはユニクロなどのプチプラで取り入れて
そのトレンドが長く続きそうだなと思ったら、もうちょっとしっかり目のブランドで
長く使えそうな素材のものに買い直すという買い方です。
無印良品のアイテムはファッション業界のひとも絶賛するシルエットなんだそうです。
大人になったら何を着るかよりも「どう着るか」が大事と書かれていますが
そうかもしれないなと思いました。
今月読んだほかの本は・・・


今後はエマニュエル・トッド氏の著作をもっと読んでみようかと思っているところです。
