
「伊豆の小京都」と呼ばれる修善寺。
そういわれると情緒ある街並みと竹林の小径など、
古都の雰囲気を漂わせた街だと感じます。
やっぱりこの時期は何より新緑がとてもきれい。

葉っぱの一枚一枚がキラキラと輝いて、生命力に満ちています。
それを眺めているだけでも自然から元気をもらえるような気持ちになれるこの時期。


歴史的に修善寺といえば源氏とかかわりの深いお寺です。
源頼朝の弟、源 範頼と長男で鎌倉幕府二代将軍、源頼家が幽閉され、殺害されたお寺です。
源 範頼には兄の頼朝が、頼家には母、政子の一族北条氏が手を下しています。
源頼朝には頼家の他、実朝という次男がいて三代将軍になるのですが
彼も自身の甥、公暁に鎌倉の鶴岡八幡宮で殺されています。
平家を倒して、本格的な武士政権となる鎌倉幕府を打ち立てた源頼朝ですが
自身の死もあっけなく、馬から落ちてそれが原因で亡くなっています。
なんとも儚いものを感じます。

宝物館があり、時間的にギリギリ間に合い見学させてもらいました。
修善寺裏山から出土したという平安時代の密教用の仏具とか展示されています。
源氏関係では頼家の顔を形どったという木彫りの古面がありました。

お面といっても随分大きく(普通の人の顔の1.5倍くらい)、とてもグロテスクなものでした~。

頼家は殺害される前にもお風呂に漆を入れられて、それで全身が膨れ上がり
顔がぶくぶくに腫れてしまったとか。
母、政子にその苦しさを伝えるためにその面を作らせたのだという。
岡本綺堂が「修善寺物語」を書くきっかけとなった古面だそうです。
なんだか鬼気迫るものが時空を超えていまだに漂っているかのように感じました。
ネットに写真があったので載せようかと思いましたが、
「悪い気」が残るといけないのでやめておきますね。(^-^;
宝物館を出た後、修善寺近辺を散策してみました。

美しい竹林の小径。京都の嵯峨野を思い出します。
京都ほど混んでなかったので良かった。空気が清々しいです。
成長した若竹も。


駐車場の横にあった「源楽」というお饅頭屋さんで買った胡麻とよもぎのお饅頭。
試食させてもらったらとても美味しかったので、皆へのお土産にしたかったのですが
残念ながら賞味期間がわずか3日間とのこと。おみやげにするのは諦めて、
一番小さい箱のものを買い、箱根のホテルでいただきました。(#^.^#)

