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昨年、五日市剛さんの講演会を聴きに行った時、五日市さんが渡辺和子さんのお話をされていました。
渡辺和子さんのこの著作はとても有名で書店でよく目にしており、タイトルは知っていたのですが
この時は未読でした。渡辺さんは226事件の時に青年将校らに暗殺された当時の教育総監 渡辺錠太郎氏の次女だったことをその時知りました。

著作の中でも触れられているのですが、事件の時、渡辺さんは9歳。あの夜、父親と一緒に寝ていた彼女は目の前で父親が将校らに殺されるところを目撃する、という経験をされています。雪が縁側の高さまで積もっていたこと、兵士たちの怒号、銃声が著者の目と耳に焼き付いていると。長じてから修道女となり、その後も大変多くの困難と向き合って生きてこられました。内容に共感できたのは著者が普通の人にはなかなか到達できないような精神の高みに常におられるというのではなくて、イラッとしたり、負けず嫌いだったり・・とか普通の人間的な面をお持ちだということをその中で多く書いてみえるところでした。

9歳の時の壮絶な体験に始まり、病気や多くの苦しみ、葛藤も経験され、それで記されたこの本のメッセージは
とても温かで、心が洗われるような気持ちになるものでした。
You tubeに金スマに出演された時の映像があったのでリンクを貼っておきます。
本を読むのが面倒だけど時間はある人はこれをご覧になってみて下さいね。
ちょっと長いですけれど・・・(*^-^*)

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今年は「昭和史」をテーマに関連本をできるだけ多く読みこんでみようと思っています。
昨年夏の終戦70年にあたって多くの戦争関連の番組がテレビで放映されていましたがそのどれかに
著者の半藤さんが出演されていて、その時の半藤さんのコメントが印象深かったので
この方の本を何冊か読んでみようと思いました。

ノモンハン事件とは1939年に起こったモンゴルと満州国の国境を巡って日ソ間で起こった紛争です。
この紛争が後の太平洋戦争の序章となりました。 数千人の戦死者を出した悲惨な戦いから
結局日本は何も学ばず、より大きな戦争へ突き進むことになります。
ノモンハン事件は生前の司馬遼太郎さんが書こうとして書けなかったテーマであり、
司馬さんの急逝後、司馬さんと交流があった半藤一利さんが書いたという経緯があります。
選び抜かれたエリートからなる参謀本部や関東軍のトップらのあまりにもの無能さに半ば呆れながら
何が日本をこうした無謀な戦争に突き動かしたのか考えながら読みました。
トップの杜撰で場当たり的な作戦、理論のない精神主義、軍の暴走・・・無意味に死者を増やしただけ
となってしまいました。

しかし日本を戦争に導いたものは関東軍の暴走だけではなかったとも思います。
同時にもう一冊読んだ「そしてメディアは日本を戦争に導いた」を読むと、
戦争を煽ったメディアにも一連の罪があることがわかります。
扇情的なことを書くほど新聞が売れたそうです。
おりしも不況が続く中、閉塞感を打破したい、と願う人が多い中で強気の論調は受けが良かった。
戦争の直前には地熱のように伝わる国全体の異様な雰囲気、戦争を求める空気があったと。
この時、国民の多くはメディアに振り回され、「冷静に考えること」を放棄してしまっていたのではないか、
と思います。

また日本以外の国々の情勢、これらもまた日本を戦争に追い込む状況を作り出していたと思います。
現代が第二次世界大戦前夜に似ていると最近言う人がいますが、過去を繰り返さないためにも
必要なことは何か、、今年はこれを掘り下げて学んでみたいと思います。

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著者はミスユニバース・ジャパン公式栄養コンサルタント。2004年以来、ファイナリストらへ
栄養指導を行っている方です。最初立ち読みしていたのですが、読んでいて納得できることが多かったので
買い求めました。なるほど、と思ったことをメモしておきます。(*^-^*)

*最強のコスメはテーブルの上にある:高いお金を払う割にあまり効果の期待できない化粧品よりも一番いいコスメティクス、それが食べ物。何を食べるのかであなたがどんな身体になるのか決まる。
*白米、白パン、白砂糖など精製されたものは食物繊維や栄養素が抜けていて、太りやすさ、しわ、シミといった老化の原因になっている。
*サラダはヘルシーというのは単純な思い込み。マヨネーズたっぷりのポテトサラダ、酸化した油とカロリーだけをとってしまうことになり美を阻む結果に。
*卵は肌や筋肉のもとになる優秀なたんぱく質がたっぷり。1日2個の卵摂取を続けても脂肪やコレステロール値に影響を及ぼさないとの結果が出ている。でもできるだけ「放し飼い」か「オーガニックの卵を」。
*良質のオイル(オメガ3やオメガ9など)を採ること。美肌に欠かせないもの。
*アボガドは食べる美容液。(酵素や食物繊維が豊富、ビタミンEも豊富なので血行が良くなり冷え性改善につながる)
*低脂肪、無脂肪なら痩せるというのは大きな誤解。
*白砂糖は麻薬並に危険。老化を早める。特に冷たいものは甘さを感じにくいので同じくらいの甘さのケーキよりも遥かに多くの砂糖が使われている。
*腸をデトックスするのに大切なのはいい菌を増やすこと。ヨーグルトや納豆、ぬか漬けなどの発酵食品をとって乳酸菌を始めいい腸内最近を補給すること。
その他いろいろ。これを読んでからアイスクリームに手が出せなくなりました・・・(^-^;

今月、読んだ本は・・・

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「知ろうとすること」・・一見、難しそうな放射能の話を、糸井さんと物理の専門家との対談形式でまとめてあります。冷静に客観的なデータを検証し積み重ねることの大切さを素人にもわかりやすく説明されており、何を信じて何を信じないことが大事か、とか、ためになることが書いてありました。
「風評被害というのは、本屋で一番上にあるものではなく2番目の週刊誌を取るようなものだ。」というところが
印象に残りました。

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少し前に膵臓癌でお亡くなりになった竹田圭吾さん。
この方のはっと気づかされる視点からのキレのあるコメントが好きでした。
竹田さんがいなくなってから、これまでみていたその情報番組も急につまらなくなって
最近は全然観なくなってしまいました。

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