
先週金曜日、奈良国立博物館で開催中の正倉院展を観に行ってきました。
毎回激混みの展覧会ですが、これまでの経験で団体バスが去っていく
午後4時頃になると一時的にお客さんの数が減り、並ばずとも中に入れることがわかったので
夕方から会場へ行きました。
しかし5時頃を過ぎると夜の部に並ぶ人が増えて再び長い行列ができるのでこの時間帯を
狙うことがお薦めです。(*^-^*)

天平時代の文化に触れることができる素晴らしい展覧会で昨年に続き
今年もどんなお宝を目にすることができるのか、とても楽しみにしていました。
1000年以上昔のものが非常に良い状態で保存されてきたことに大変感銘を覚えます。
今年の展示については・・・全体的な印象としては昨年にく比べると
展示品が地味でちょっと華やかさに欠けるような気がしました。
とはいっても今回も大変立派なお宝を拝見しました。
中でも今年のチラシ、ポスターにも使われていた東大寺伝来といわれる琵琶。
紫檀木画槽琵琶(したんもくが そうのびわ)といわれるそうで今年の目玉展示です。
ペルシャ起源といわれており、なるほどイランの伝統楽器にも似ていると思いました。
裏側の小花模様がルイヴィトンのモノグラムに似ていました。
実際のところ、ヴィトンのあの模様は日本の家紋をイメージしたものだそうですが。
(写真はウエブサイトからお借りしました)

伎楽のお面。昨年もいくつか出品されていましたがヒゲには猪の毛をあしらい、
非常に細かい部分までよくできています。

琵琶もそうですが、このお面もなかなか大きくて
平均身長が150センチもなかったという江戸時代の日本人のような小柄さでは
とてもこのお面はかぶれないし、楽器も持てそうになく、
やはりこの時代の奈良は大陸系の人が主流だったのかと思いました。
フェルトの敷物 花氈 (かせん)
濃淡のある藍色で描かれた花の文様は今の時代にみても
美しいと思うものでした。

このほかにもいろいろ63点のお宝が展示されていました。
入り口で借りたイヤホンガイドの解説のおかげで理解も深まり、借りて正解。
古文書はちらちらと見てほぼ素通りしてしまったので1時間ほどで観終わってしまいました。
正倉院に収められている宝物は9000件もあるそうです。
毎回60前後の小出しだと多分一生のうちに見れないものもたくさんあるのだろうなあ、と思います。
悠久の歴史を感じるお宝を目にできる幸せ。(*^-^*)
来年もぜひ訪れたいと思いました。
さてさて
この日はお蕎麦屋さんを出てから3時半頃まで奈良ホテルのティールームで過ごしました。
格式ある立派なホテルです。


窓際の席に案内してもらい、アップルパイと紅茶を。


さすが奈良ホテル~なとても美味しいアップルパイでした。

窓の外の庭には、ここでも鹿たちがお散歩中でした。
小鹿が母親の後を追いかけて入ってきたところです。(*^-^*)
かわいかった~

