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ガイドブックで見つけたお店です。お店は若い男性がひとりで切り盛りされていました。
明治2年に宮津で廻船業者として開業して以来続くお家の5代目の方だそうです。

お店の外観は普通の干物屋さんかと思うくらいで、最初そのまま
素通りしてしまったほどでした。
狭い店内にシンプルなカウンター席と、奥のほうに4~5人掛けの席がありました。

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一刻干しというのを初めて聞いたのですが、
昆布の出汁と海水塩、純米酒を加えた地下水に1時間程度漬け込み、
短時間のみ干した魚のことだそうです。

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まずはノンアルコールビールで気分だけ乾杯~ (*^▽^*)

陳列棚から好きな魚を選び、目の前の七輪で焼いてもらう、という食べ方でした。
魚はもちろん、日本酒や焼酎、野菜、使用されている炭なども
全て丹後産を使用されているそうです。

お目当ての丹後ぐじを最初に選びました。
「ぐじ」はアカアマダイのことで、2012年に「京のブランド産品」として
認証されたとのこと。希少な魚だとのことで、電話予約した時に
この魚があるかどうかも確認しました。

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サイズは中と小があって、これは小さいサイズです。
これが干物とは思えないのですが、干すのは一刻(2-3時間程度)で
保存のためではなく旨みを出すためだとのこと。
限りなく生に近い干物なんですね。

網で挟んで下から炭火でじゅわじゅわ・・と焼く。
魚の焼き方とか全然わからないので全部おまかせです。

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ひっくり返し。
焼き色がついて美味しそうな匂いが充満。

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食べやすいように身をほぐしたり、はさみで小さくカットしてもらったりしました。
ポン酢に軽くつけていただきました。ふわっと柔らかく、かつ、瑞々しい食感に驚き。
炭火で焼くうちに余計な脂を落としているためか、
淡泊な味わい。でも仄かな甘みを感じる。
わあ、美味しい。骨の隅々までついている身を全部つついてしまいました。

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お願いすれば、この「ぐじ」のお頭や皮の部分を更に焼いて
それで出汁をとり、お吸い物を作ってもらえます。
当然、リクエスト。(*^▽^*)
野菜も盛り合わせで焼いてもらいました。
新鮮な焼き野菜はちょっと塩を付けて食べるととても美味しい。

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二匹めの魚、かます。
写真でみるより肉厚でほくほくして美味しい。
こちらもあっという間に骨だけになりました。


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ぐじを出汁に使ったお吸い物。
できたて熱々の図。
濃い!出汁がしっかりと効いていてすごく美味しいです。


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お米は地元産の特Aコシヒカリ。
焼きおにぎりにしてもらい、味噌をつけて。
ああ、なんて幸せな瞬間なのでしょう。

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最後に今が旬の岩牡蠣2個。
これは焼くときに殻が跳ねるので外で焼いて
席まで持ってきてもらいました。
おー。これもすごく濃厚です。

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お魚はどちらも水気と旨みがぎっしりと詰まっている感じで
「干物」の概念が覆る味でした。
本当に魚のおいしさを再認識した日でした。

食べている時は感じなかったのですが、食後に随分喉が渇き
水をたくさん飲んでしまいました。 
でも、本当に美味しかったなぁ。
いつか再訪したいです。ごちそうさまでした。(*^▽^*)

カネマスの七輪焼き
0772-25-0058
京都府宮津市漁師1711
水曜日定休
11:30~15:30
18:30~23:00頃。
(この住所をカーナビにいれたら全然違うところへ
案内されてしまったので、
斜め前にあるマクドナルドを目指すほうが良いかも。)

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