
坂本龍馬の銅像がある桂浜に行きました。
市街地から車で20分くらいのところにあります。
南国らしい真っ青な海と、太平洋から直接押し寄せる荒波が
ここの特徴だと思いますが月の名所としても有名だそうです。

大河ドラマが放映された数年前は龍馬ブームで
すごくたくさんの観光客が押し寄せたらしいです。
現在は以前の落ち着きを取り戻して人もまばら。

伊勢志摩の穏やかな海を見慣れていると、
このザブーンと押し寄せる荒波とその波音にちょっと驚くのです。
土佐の豪快な自然も、歴史の中でたくさんの大物を生み出した
要因のひとつになっているのでしょうか。
坂本龍馬像。

高さ13.5mもあります。
この写真ではわかりにくいですが
龍馬さんは袴姿にブーツを履いているんです。
新しいもの好きだった彼の一面を表したものですね。
全国からの寄付金で昭和3年に建てられたそうです。
坂本龍馬記念館。奇抜なデザインです。
ガラス部分に空の青が反射して
建物自体が空の中に溶け込んでいるように感じました。

こんな企画展をやっていました。

入り口近くにあったのは
有名な龍馬さんの写真かと思いきや・・・

近づいてみます。

なんと一部を黒色に塗った「楊枝」でできているのです。
地元の高校で作られたものだとか。
これにはびっくりです~。

あら。
と思ったのは龍馬の奥さん「おりょうさん」の写真。(#^^#)
涼やかな目元、美しく整った顔立ち、
当時の美的感覚でいえばすごい美人だったと思います。

幕末に活躍した人物で、
龍馬と親交があった人々が残した書画が展示されていました。
手前の月梅図は武市瑞山のものです。
後藤象二郎、山内容堂、木戸孝允・・たくさんありました。
同じような展示を京都の霊山歴史館でも観たことがありますが
当時は政治に携わりながら、こうした書や絵も嗜む人が多かったことが印象的です。

これは西郷さん揮毫の「敬天愛人」。
本人が好んでよく使っていた言葉です。

龍馬がいろんな人に宛てて書いていた手紙も展示されていました。
現代語訳が横に書かれていたのでそれを読みましたが
文面から想像される龍馬はユーモアがあって、
面白くて人から愛され、そして型破りで・・そんな雰囲気が伝わってきます。
展示の中で印象に残ったのは、龍馬の人物や時代を観る目の
鋭さを指摘したエピソード。


途中で切れていてごめんなさい。
大久保一翁という人、よく知らなかったので調べてみました。
維新後は東京府知事、元老院議員などを務めました。
幕末、勝海舟や山岡鉄舟らと共に江戸の無血開城に尽力しています。
この人がいなかったら西郷さんと勝海舟の会談は
成功しなかったともいわれているそうです。
横井小楠は龍馬が一番思想的に影響を受けた人物で
船中八策、新政府綱領などは彼の考えがベースになっているそうです。
三岡八郎(由利公正)は五箇条の御誓文の起草者として有名な人ですね。

龍馬と中岡慎太郎が暗殺された京都近江屋を復元したもの。
これを見ると悲しくなります。

歴史をみると革命を起こす人は非業の死で終わることが
とても多いのですが、この人が殺されずに
明治まで生きていたら何をしていただろうかと思います。
政治家にはなっていなかったと思います。
当時から商社みたいなのを設立していましたし、
維新後は世界を相手に凄腕のビジネスマンになっていたかも・・
いろいろ想像してしまいました。(^-^;