
日曜日、滋賀県にある紅葉の名所、湖東三山へ出かけました。
京都の名所はきっと大変な混雑だろうと思って、
今年もこちらに出向くことにしたのです。
お天気もそこそこ良かったので、
錦繍の秋を楽しむことができました。(#^.^#)

湖東三山とは西明寺、金剛輪寺、百済寺の3寺のこと。
最初はひとつづつ紹介しようと思ったのですが
似たような記事を3つも続けたら、
見せられる側も、途中で飽きてきちゃうかと思い、
1つの記事にダイジェストでまとめることにしました。
最初に訪れたのが西明寺です。
本堂、三重塔が国宝指定されています。
鎌倉時代に飛騨の匠が建立したもので、
本堂、三重塔両方とも釘を使用せず建てられているそうです。
幾何学的で均整の取れたデザインが本当に美しいと思いました。

西明寺は紅葉の他、「苔」でも有名です。
山の傾斜に沿ったお庭は一面、立派な苔に覆われていて
太陽の光があたるとキラキラと輝いて、とてもきれいでした。

境内には1000本を超える楓があるそうです。
全部が紅葉度MAXになったらさぞきれいでしょうね。
この日は紅葉の進み具合は3山とも6-7割くらいで
まだ緑のままの木も結構ありました。
こんなふうにいろいろな色が混じっている様子も好きなのですけど。(#^.^#)♡

境内近くの駐車場に車を停めているときから
時折、ゴーン、ゴーン・・・と、鐘を突く音が聞こえてきました。
山寺の鐘は風情があって良いな・・と思っていたら、その鐘に行きあたりました。
私も突いてみようと思ったら・・
あら。 ただではないのですね。(笑)

50円納めて、思い切り突いてみました。
ゴーン~~と鐘の音が響き渡りましたが、鐘のすぐ横に立っていると
空気が震えているのが感じられます。
すごい震動感。ぶおおおん・・みたいな余韻。
更に下へ降りていくと、観音様の像があり、その後ろに
小さい観音様がずらりと。マイ観音さまの申し込み・・?(^^;

次へ向かいました。
次に訪れたのは車で10分ほどのところにある金剛輪寺。
3つのお寺の中では紅葉の美しさが一番印象的なお寺でした。

お堂をぐるりと回ったところにある庭園。
はっとするような艶やかな紅葉が
視界に飛び込んできました。

境内にはお庭が3種類。
桃山、江戸初期、中期の三庭があります。
迫った自然の山の傾斜を利用して、石や樹木が配置されていて
絵のような美しさでした。
下のお庭は「江戸初期」のものといわれるお庭です。

秋の紅葉のほかにも4月は石楠花、
5月はさつき、6月は紫陽花、6-9月は睡蓮・・と
季節それぞれにお庭を彩る花が変わるようです。
雪景色の冬も良い眺めだそうです。
紅葉は「血染めのモミジ」といわれる真っ赤な楓が有名です。

真紅の楓に陽が当たると本当に真っ赤!
鮮烈な赤色です。



ここで遅い目の昼食をとりました。
箱に入った精進料理のお弁当です。
2000円+税でしたが、お味についてのコメントは「・・・。」 (~_~;)
作り置きっぽかった。観光地なのでこんなものかと。


最後に百済寺へいきました。
このお寺は推古天皇の時代に聖徳太子の発願により、
百済人のために創建されたお寺とのことで
近江地方では最古級の古刹です。
でも読み方は「ひゃくさいじ」。
3寺の中では一番混雑していました。
これは入り口近くで撮影した写真です。
いろんな色があふれて、きれいでした。
別名、「百彩寺」ともいわれるそうです。

百済寺で一番好きな木はお堂横にあるこの木です。
葉っぱの色が黄色~赤色にグラデーションのように
変化していて、とてもきれいだと思います。

百済寺も山の傾斜に沿ってお庭が作られており、
中央に池があります。
いまはこじんまりしたお寺・・・という印象ですが
その昔は、「湖東の小叡山」と称されたほど壮大な大寺院だったようです。
相当勢力もあったのでしょう。
しかしこのお寺も天正元年に、織田信長に攻められ
焼き討ちで一千坊が焼失してしまったそうです。

この近くに安土城がありますが、百済寺に使われていた石垣等が
安土城の建材になったようです。安土城の石段を上ると、時々、
お地蔵様が彫られた石が階段の石に使われているのですが
もとはここにあったものなのですね。
遠望台からの眺めです。
ちょっとかすんでいますが、琵琶湖の湖面もみえました。
安土城のあった山もみえます。
更にここから880キロメートル先が渡来人の人たちの
故郷、百済国があったところです。



滋賀の観光は京都に比べると、混雑も少な目なのがありがたいです。
駐車場も全て無料でした。紅葉はあと2週間くらい楽しめそうですが
今年の秋はあといくつ訪れることができるでしょうか。(´・ω・`)