
長年お世話になっている方が最近本を出版されたので
今日はそのお知らせです。
著者は伊勢神宮別宮の月読宮で宮司を務めておられた谷分さん。
今年の春に37年間の務めを終えられて退職されました。
神職の傍ら、短歌の先生もされてきました。
これまでに詠まれた歌の中から、作品を選び
一冊の歌集にまとめ、伊勢文化舎さんから出版されました。

谷分さんとは10年ちょっと前からのお付き合いです。
私が日本に帰国したばかりの頃、
同じく伊勢神宮の別宮倭姫宮に
ひとりでふらっとお詣りにいったことがありました。
当時、そこの宮司をされていた谷分さんと社務所で立ち話して
随分盛り上がったのをきっかけに
これまた不思議なご縁で10年を超えるお付き合いです。
私にとっては「伊勢のお父さん」のような方。
一応、伊勢神宮の名前を出してしまったので丁寧に書いていますが
現実には「お父さん」というより
「おとうちゃん」といったほうがあってるかも。(^^;)
とっても面白くて気さくなおとうちゃんなのです。

谷分さんが宮司さんをされていた時、いろんなお話しを伺いましたが
一番印象に残っているのが、「伊勢神宮におみくじがない話」です。
遠方から参拝にいらした方の多くが、「おみくじはないのですか」と
訊ねられるそうです。その時、谷分さんはいつも
「遥々遠くからここまで来れたことが大吉でしょう?(^o^)/」
と説明されていたんですね。
遠く伊勢まで旅行する時間とお金、そして健康があるということこそが
人生の大吉ですよ、って。
最近、アメブロでブログ「伊勢の歌よみびと」を開設されました。
毎日一句、更新されていますので短歌に興味がおありの方は
ぜひご覧ください。(*^▽^*)
伊勢志摩地方では明日の中日新聞に、
この本と著者の谷分さんのインタビューが掲載されるそうです。
今日は朝日新聞の取材がある、と仰っていましたから
朝日購読の方は近日チェックしてみてくださいませ~。
それから本の表紙の木漏れ日の写真は、倭姫宮の参道です。
こぢんまりとしてほっと落ち着けるお宮さんです。(#^^#)