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旅の1日目は国宝松本城天守へ。
日本には国宝になっているお城が4つあります。
姫路城、彦根城、犬山城、松本城であり、他の3城は随分前に
訪れていたのですが長野を訪れる機会が毎回お流れになっていたので
今回の旅でようやく4城制覇することができました。
この日は平日だったので、比較的人が少なくて、ゆっくり観光できたのが良かったです。
 
日本にはかつて立派なお城がたくさんありましたが多くが壊されてしまいました。
最初が明治時代の初め。旧物破壊思想により多くが壊されました。
革命などがあって新しい時代を築くときに為政者がまずすることは
前の時代を否定することです。
だからこの時は立派なお寺の建物なども多く壊されて、
今なら国宝になっていたようなものも
お風呂をたく薪なんかに使われてしまっていたのです。
松本城もその運命にあったのですが、それを止めようと
運動してくれた人々がいたおかげで残ったそうです。
二度目に日本のお城が多く破壊されたのは戦争の時の空襲でした。
この時は名古屋城なども焼失しています。(ToT)/~~~
 
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黒門。本丸に入る正門です。
櫓門と枡形からなり、本丸防衛の要。この建物は復元だそうです。
立派な石垣が印象的でした。野面積みといって松阪のお城もこの積み方ですね♪
 
黒門を通って、まず目に入ったのが、「宇宙つつじ」。
宇宙飛行士の向井千秋さんが宇宙船の中で発芽させたツツジを
移植したものだとか。
 
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天守の前にいらっしゃった武者姿の方。
写真撮影をお願いしたら刀を抜いてポーズを
とってくださいました。随分長身の方でした。
 
天守を下から見上げた図。↓
松本城というと黒いお城というイメージがありました。
黒壁は「下見板」という風雨からお城を守るための板が張り巡らされています。漆喰塗籠のお城もありますが、技術的な理由のために時間がかかるそうで、彦根城と同じく慌ただしい戦国期に建てられたお城だったからそんな時間はなかったのでしょうか。
 
そういえば大阪城も本来は真っ黒ないわゆるカラス城だったようです。
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5層6階の天守は近くで見ると威厳があります。
お城の内部をみていると、石落としや狭間など多くがあり、
食糧や武器弾薬の倉庫として使われている場所があったり、
やはりこのお城は戦闘に備えて
建てられた造りになっていることがよくわかりました。
 
ココは「武者走り」というエリアだったか・・?
戦闘の時、武士が矢玉を持って走り回るところだったので
こういう名前になっているそうです。
 
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最上階からみた松本市街の眺め。
ちょっと逆光気味になってしまいましたが日本アルプスの山容が見えます。
 
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天守の写真の左側は太平の世になってから増築された部分です。
ここは3代将軍徳川家光を迎えるために建てられたものだそうで
月見櫓といって月見をするための櫓です。
朱塗りの回縁に縁どられ、暗い天守部分とは違って明るくて開放的な感じ。
漲る緊張感はなく、平和な時代の建築といわれて納得してしまいました。
 
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外に出て、日本アルプスを背景に1ショット。
 
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お濠の周囲を歩きながら最後にもう一枚。
とても美しく風格を感じる城でした。
 
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