
旅行2日目、武田神社で初詣を済ませた後、
山梨県立美術館を訪れました。
上の写真は美術館のある「芸術の森公園」で撮影したもの。
数多くのアート作品と共に見える富士山もまたきれいです。(*^▽^*)

山梨県立美術館にはミレーの出世作、「種をまく人」が所蔵されています。
1850年にパリ郊外バルビゾンで描かれ、
パリの内務省役人、ニューヨークの鉄道王、フィラデルフィアの銀行と
持ち主が変わったのち、1977年に競売にかけられました。
この時、東京の画廊が落札し、山梨県立美術館が次の持ち主になりました。
ミレーは明治の初期に日本に紹介され、「種をまく人」は知名度も高かったので
(岩波書店のマークも「種をまく人」の絵が使われていますね)
この作品が日本に来た時は大変驚かれたそうです。

購入に際しては反対の声もあったそうですが、
最終的に承認した県議会やそれを支えた県民の心意気もすごいなと思います。
「種をまく人」はそっくりな絵がもう一枚、ボストン美術館に所蔵されていますが
山梨の美術館には「落穂拾い、夏」という作品もあります。
上の写真のパンフレットに印刷されている絵です。
我々が良く知っているのはオルセー美術館にあるものですが、
それにそっくりな作品がこちらの美術館にありました。
ミレーが友人のために描いた四季の4作品の一枚なんだそうです。
取りこぼされた落穂を拾い集める貧しい農民の女性たち。
彼らのような人達のために豊かな農民たちは
わざと麦を取りこぼしておいたのだそうです。
こうした慣習があったのは当時の人々の中には
弱い者に対する思いやりがごく普通にあったからなのでしょう。
また作品からも彼らを見守るミレーの温かい眼差しを感じることができます。
たくさんの作品が展示されていましたが、この一枚が特に心に残りました。
さてさて。この日のおひるごはんはアボガドのサンドイッチです。
これだけ?って言われそうですね(笑)

この後は芸術の森公園にある他の彫刻作品や、文学館の展示を観て
次の場所へ観光に向かいました。(#^^#)
続きます~

