

滋賀県甲賀市にある大池寺を訪れました。
小堀遠州作と伝えられる庭園があり、
紅葉が見頃とのことだったので出かけてきました。



庭園は「寛永10年(1633)に小堀遠州が水口城の作事奉行を命じられ
築城を祝って造ったもの・・」という説明書きがありました。
湖東三山や京都のお寺などは今の時期は大変な混雑ですが
こちらのお寺は駐車場も休日の割には数台しか車が停まっておらず
静かにお庭を歩いて紅葉を鑑賞することができました。
朱色の鮮やかな色が視界に入ってきた時は、
はっ!とするような気持ちになりました。

この辺は信楽焼のたぬきが有名。
愛嬌いっぱいのたぬきが置かれていました。^^
立派な菊の花もいくつか展示されていました。
こんな美しい球形の菊はあまり見たことがありません。
無垢な白色をして、まるで芸術品のよう。

拝観料を払って、こちらのお部屋で住職さんのお話を聴き、
お寺の見どころを説明した映像を見せてもらいました。
お座敷からのお庭はちょっと個性的な印象。
緋毛氈の赤色がアクセントになって
庭の景観をきゅっと引き締めているような感じがしました。

こちらが観賞式枯山水の蓬莱庭園。
サツキの刈込みで大海原に浮かぶ宝船を模してあります。
背後の木々と重なり、美しい絵の世界をみているようです。

小堀遠州は安土桃山時代から江戸時代前期にかけての
大名であり、茶人、建築家、作庭家として知られています。
京都に行くと小堀遠州作の庭と伝えられる有名な庭園がたくさんあります。

お座敷で抹茶とお干菓子をいただきながら
しばしまったり。(*´▽`*)
秋の紅葉を背景にみたお庭も風情がありましたが、
5月下旬頃から紅白入り乱れて咲くサツキに彩られたお庭は
友禅模様のような華やかさがあるようです。
また夏や冬のお庭もそれぞれの季節を
映した美しさを楽しむことができるようで、秋だけでなく
折々の季節に訪れてみたいなと思う場所でした。

