
旅行記2日目、大宰府天満宮へお詣りにいきました。
福岡市内から車で30分くらいの距離です。
近くの駐車場に車を停めて、境内へ向かいました。
かなり大きい手水舎があり、ここ手を清めて参拝しました。

大宰府は7世紀後半の地方行政機関。
九州全体を統括し、防衛、外交の権限を与えられていた官庁です。
天満宮は学問の神様、菅原道真公をお祀りする神社です。
左大臣藤原時平の陰謀で大宰府に左遷された道真はこの地で亡くなりました。
道真公の遺骸を安楽寺に運んでいた牛車がこの場所に来たとたん、
伏して動かなくなったそうです。
「ここに留まりたい」という道真公の遺志では・・ということで
廟を立てたのがその起源だとか。
(単に牛さんが疲れただけだったのかもしれませんが・・)

大きい神社というとやはり伊勢神宮を知っているためか
大宰府天満宮の境内は思っていたよりも狭いという印象でした。
手水舎の隣にある御神牛の像。
今、この記事を書く直前に調べていて知ったのですが
この牛の撫でた部分の病気が治るといわれているそうです。
頭をなでると賢くなるようです。
それで頭部分がこんなにピカピカに光っていたんですね。

私はそれを知らず、鼻先だけ(それも意味もなく鼻孔のあたり)を
ちょろちょろと触ってきただけでした。(>_<)
ちゃんと事前に調べておくのだったと後悔しながら
この文章を書いています。
境内には6000本もの梅の木があるそうです。
梅の花が咲く頃は見事でしょうね。
こちらは本殿のすぐ近くにある「飛梅」。
京を追われた道真を慕って一夜にして大宰府まで飛んできたという。

また大変大きなクスノキも何本かありました。

本当はもっと丹念に見学したかったのですが、
とにかく暑くてたまりません。
天満宮はこれで切り上げ、隣にある
九州国立博物館に向かいました。

こちらの博物館は東京、京都、奈良に次ぐ、
日本で4番目の国立博物館で4600㎡という広さ。
サッカー場が余裕で入る大きさだそうです。
美しい流線型をしていて、建物自体がひとつの巨大アートのよう。
ガラス張りの壁は周囲の緑や空の雲を映しています。
非常に現代的な建物なのですが、周囲の自然と調和している感じでした。
外観を見るだけでもここまで来た甲斐があったようです(#^^#)

展示品については写真撮影はダメでしたが
エントランスホール内であれば、そこに展示されているものも含め
写真を撮っても良いとのことでした。
吹き抜けの高い天井は4000本もの間伐杉が使われているそうです。
こちらもなかなか見応えがあります!

ちょうど企画展として、「中国王朝の至宝」という展示があったので
そちらも見てきました。

常設展示室の展示品もゆっくり見学してきました。
九州は地理的にも朝鮮半島や中国に近いためか
日本の中ではかなり色濃く大陸の影響を受けているのではと感じました。
遠い昔、まだ国家の概念もなかった頃は韓国の南のほうと
北九州では普通に行き来があって、
こっちが気に入ったから九州に住もう、とか
別の人はあっちのほうがいいや、とか言って
朝鮮半島に定住してしまったり・・という感じでやってたのではないかなとか
いろいろ想像してしまいました。
アジア関係の展示も多くあり、非常に見応えがあって面白かったです。
館内のカフェでちょっと休憩。

博物館を後にし、駐車場に戻りました。
車内の気温表示を見たら39度!
もう外に出る気ナシ。(一一")
次もどこかインドアへ・・と福岡市博物館へ向かいました。

ここでの必見は、国宝の金印です。

上の写真はウエブサイトからお借りしました。
小中高と日本史の授業で習った漢委奴国王印(かんのわのなのこくおういん)です。
この時代のことは4月か5月頃に習うので、結構みんな覚えているのですよね(笑)
金印は2階の展示室で大きなガラスケースに収められていました。
これを見た最初の感想は
「えっ、こんなに小さいの?」というものでした。
重さ108gとのことですが、一辺の長さが2cmちょっととかなり小さいです。
なんといっても漢の皇帝から贈られたものですから
もっとずっしりと大きなものを想像していましたが・・・。
他の常設展をぐるっと見て、この日の観光はこれでおしまい。
ちょっと早い目にホテルに戻り、
夕方から中洲の屋台に夕食に出かけました。
続きます~ (*^▽^*)