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旅行3日目、九重、阿蘇のドライブの後は竹田市内へ向かいました。
最初の目的地は岡城址です。イメージ 13
 
春高楼の花の宴。
岡城は瀧廉太郎作曲の「荒城の月」のモデルになったお城です。
 
私はこの曲のモデルは東北のお城だったと思い込んでいました。九州のお城だったとのことで意外に思い、旅行から戻って調べてみたところ・・。
 
作詞した土井晩翠は故郷仙台の青葉城、会津若松市の鶴ヶ城をモデルにしてこの詩を書き、竹田市で幼少期を過ごした瀧廉太郎は岡城をモデルにして、作曲したということがわかりました。
 
春のうららの隅田川・・の「花」や、
もういくつ寝ると・・の「お正月」、
「雪やこんこん」など23歳の若さで亡くなった
瀧廉太郎はこんなに多くの作品を残しているんですね。
 
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山の上にある岡城は東西にのびる台地の形状を利用して
築かれた大きな山城であったようです。
今は石垣しか残っていませんが思っていた以上に広く立派なものでした。
苔むした高石垣を眺めていると、「荒城の月」の
かつての栄華を想う歌詞と、哀切漂うメロディーが
なんだかぴったりと重なるようでした。
 
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お城跡の各所に屋敷跡がありました。
江戸時代の終わりまではここにかなりの建物が残っていたそうですが
明治維新の際に全て取り壊されてしまったのだとか。
しかし、却って何も残っていないことのほうが観る者の想像力を
掻き立てるのかもしれませんね。
 
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ここからの眺めも素晴らしいです。
 
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近代的な建物などがほとんど目に入らず、遠くの山々まで見渡せます。
この眺望は兵庫県の山城、竹田城と同じくらいいいかもと思いました。(#^^#)
 
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岡城から降りて移動していたら廣瀬神社の看板があったので
そちらへ行ってみることにしました。
日露戦争の時の廣瀬武夫中佐が軍神として祀られている神社なんだそうです。
竹田市を訪れるまで彼がここの出身だったと知りませんでした。
彼は元岡藩士の息子だったそうです。
 
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司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」を
読んだ時にこの人のことを知りましたが
勇敢で正義心に富んだとても男前な
生き方、性格、またロシア人女性との恋など
印象に強く残っています。(#^^#)
 
数年前にドラマになった時、藤本隆宏さんが
彼の役を演じられましたが、なんだか本人と
雰囲気が似ているように思いました。
 
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境内に廣瀬武夫記念館があり、お参りの後で
入ってみることに。
 
入口でポストみたいなところに入館料(200円)を
払いますが、無人で館内にも誰もみえませんでした。
 
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本人や家族の写真、愛用品などが展示されていました。廣瀬さんが愛用していたという当時のカレンダーや洋食器、またロシアの小説を読んでいるとよく出てくるサモワール(湯沸かし器)などもありました。彼がロシアの生活に馴染んでいたことが伺えます。
 
 
 
 
また中にはこんなものも。
山本五十六、米内光政など太平洋戦争当時の要職にあった方々も
ここを訪れていたようです。
 
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それから戦争を思い起こす悲しいものですが千人針の布も。
戦争に送り出す人が無事に戻ってくるように
多くの女性が一枚の布に糸を縫い付けて結び目を作るお守りです。
中でも虎は千里の道も帰る、といわれることから
寅年生まれの女性は自分の年齢の数を縫ったそうです。
 
この後、休憩しました。
創業200年、大分県下で一番古いといわれる和菓子屋「但馬屋」さんで
和菓子とお茶をいただいてきました。
旧岡藩御用もつとめていたお店だそうです。
 
これは「三笠野」といわれる銘菓。
名前は奈良の三笠山、春日野に因んでつけられたとか。
 
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実はお店に伺った時にはもうお店を閉める間際だったのですが
お店の方は、快く対応してくださいました。
 
 
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この後は城下町の散策に出かけました。
古い建物が今も残されています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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今も人が普通に生活しておられる様子でした。
古いものを守っていくのは大変だと思うのですが
大切なことですね。
 
この通りからちょっと横へ入ったところにあった
キリシタン洞窟礼拝堂です。
秀吉の時代からキリスト教が禁止され、それを引き継いだ
江戸幕府もキリシタンの大弾圧をおこないました。
岡藩でもキリシタン狩りが行われたそうです。
 
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ひっそりと隠れた場所にある礼拝堂でしたが
この時代のキリシタンへの厳しさとそれに抗う
信者たちの信仰の強さを想ってしまう場所でした。
 
 
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