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今回の旅行は4月29日に出発。
西に向かうときいつも渋滞にはまってしまう兵庫県宝塚あたりが、なぜかそれほど混んでおらず予想外にすいすいと走ることができました。途中数回休憩しつつ、まだ日が沈まないうちに大分県に入ることができたので、目的地の大分市内のホテルに向かう途中、中津市にある耶馬溪を通過することにしました。
 
耶馬溪は中津市を流れる山国川の渓谷です。溶岩台地の浸食によってできたむき出しの岩が特徴的で一体を緑に覆われています。このへん、一時間弱のドライブコースになっていました。どこを走っても一面、緑、緑・・。多分視界の70-80%くらいが緑色でした。本当にきれい。空気もひんやりとして気持ちがいいです。
 
 
 
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山国川に面してそびえる競秀峰の裾野にトンネルがあります。江戸時代に禅海というお坊さんが、ここで命を落とす通行人が多いことを知って、石工を雇って30年かけて槌と鑿でトンネルを掘ったのです。
 
菊池寛の小説「恩讐の彼方に」はここを舞台に描かれています。
(「恩讐の彼方に」についての拙記事はこちら
 
 
実際に禅海和尚が掘ったトンネルの跡は道路からちょっと横にそれたこちらに。
 
これが明かりとりの窓として掘られた窓だそうです。
暗いトンネルの内側からみると深い青緑色の川面がまぶしく
「青の洞門」といわれるのがわかったような気持ちになりました。
 
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上を見上げると、削り取られた跡が残る岩。実際は右も左も。
30年、それも単調な仕事を延々と続けるなんて
よほどの覚悟と強い意志がないとできないことですね。
禅海和尚の不屈の精神に頭が下がる思いです。
 
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途中で掘る方向を間違ったこともあったそうですが。
ああ・・徒労(*´ω`)
 
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上にも書きましたが周囲はどこをみても豊かな緑です。
この季節の木々を眺めていると葉っぱが
勢いよく伸びよう、伸びよう、としているようです。
一年のうちで自然のエネルギーを一番強く実感できるのが
この新緑の時期ではないかと思います。
 
青の洞門を後にして、次は耶馬溪を代表する絶景スポットといわれる
「一目八景」といわれるところにいきました。
青の洞門から20分くらいのドライブだったでしょうか。
 
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ちょっと三重県の香落谷を思い出すような景観。
でもかなりスケールが大きいです。
古びた旅館、おみやげやさんが軒を連ねていましたが
夕刻ということもあってかあまり観光客の姿をみかけませんでした。
 
お茶屋さんでちょっと休憩しました。
大きなみたらし団子。普通のサイズの3倍はあったかと。
 
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近くに360度見渡せる展望台があったのでそこからの一枚。
8つの岩嶺群を一望でき、山水画のような絵のような眺め。
新緑も十分にきれいでしたが、
木々が赤や黄色に鮮やかに色づく紅葉の時期は
まさに絶景だそうです。
いつになるかわかりませんが次回はぜひ紅葉の時期に訪れてみたいと思いました。
 
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