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言霊信仰といって、人が発する言葉そのものに霊力が宿っているという考え方があります。
日本では昔から日常の中である程度、信じられていて、
その言葉が働いて言葉通りの事象がもたらされると信じられていました。
 
以前著者の講演会を聴きに行ったことがあり、
嫌なことがあっても、「ありがとう」「感謝します」という言葉を
口癖にしていると、本当に運が変わってきます、というような話を
面白い例と一緒にたくさん聴かせていただきました。
 
今回久しぶりにこのテーマの本を読んでみましたが
言霊や感謝の気持ちについて改めて意識させられる本でした。
 
ある郵便局で
「汚い言葉を使わない。きれいな言葉で接客しよう」
「嫌なことがあってもありがとう。喜んで承りましょう」
を営業方針にしていたそうです。
 
窓口で定期や保険を解約にきたお客さんに、これまでは
「半分だけ解約というわけにいきませんか」とか
なんとか引き留めるように言っていたのを
今までお金を預けてくれたことに感謝し、喜んで解約して
差し上げていたところ、他の人がそれ以上の貯金をしてくれるようになった。
解約した本人もお金ができるとまた貯金をしてくれるようになり・・
その郵便局は東海4県下で営業成績が一位になったそうです。

もうひとつ印象に残ったのが当時ミャンマーの大僧正であったS氏との会話。
「世の中のものはいったい何でできているかと思うかね」というS氏。
「物質を構成する最小単位としてすべては原子や分子からできていますね。」
「では原子は何でできている?」
「原子は原子核とそれを回る電子で構成されています」
「その原子核は何でできている?」
「陽子と中性子ですよね」
「それじゃ、陽子と中性子は何でできている?」
この問答を繰り返し、S氏が最後にいった言葉が
「陽子と中性子は「意思」と「意識」でできている。
しかもこれらをつなぎあわせているのは「感謝」だ」
 
こんなことをいっているS氏という方は
MITで博士号を取得し、ビジネスでも大成功を収めた人だそうです。
すべての物質には意思と意識があるということでしょうか。
 
すべての物質に意思と意識があるとするなら、
たとえば自分が乗っている愛車を毎日心をこめて洗車したり
ときおり優しい声をかけながら大事に乗り続けていると
その車の意思と意識が膨らんでいざという時、事故に
至らなかったり、事故が起こっても運転席のご主人さまを
護ってくれるのではないでしょうか・・と書かれています。
 
ものにも魂が宿っている・・と考えると
どんなものも丁寧に扱いたいと思う話でした。
普段何気なく使っている言葉が深層意識に伝わり、
それがその人の考え方、行動、運命にまで影響してくるのですね。
 
講演会を聴いてから、試しに私も言われた通り、
ネガティブな言葉はなるべく使わない、
ありがとう、感謝します、という言葉を使う、ということを
意識して言動に取り入れてみました。(100%は無理ですけど・・)
 
今と、この話を初めて聴いた6年前と比べると
当時と比べて随分多くのことが良い方向に変わっています。^^
いろんな方の講演会を聴きにいくことが多いのですが
多分五日市さんのお話は一番私の心にインパクトを与えたもの
だったと思います。
興味のある方は「ツキを呼ぶ魔法の言葉」という小冊子を読んでみてくださいね。
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こちらは五日市さんがもっとも尊敬する人の一人という
今野華都子さんとの対談集です。
彼女はエステティシャンとしての第一人者だそうです。

そのスタートは45歳と非常に遅いスタートだっただけでなく
ご本人は身体もとても弱くて、がんにも二度かかり、
ハンデもたくさんあったのに
この道では世界でもトップクラスにのぼりつめた方。
 
でもこの対談集から伝わる彼女の生き方、考え方には
全くとげとげしいものがないのです。
逆にとても優しくて温かなまなざしで
自分の部下やお客様と接しているのだろうと
いうことが感じられます。
 
「ベースの部分はどんな仕事でも一緒でしょうけれど
技術は愛情です」という言葉が大変印象に残りました。
彼女の施術を受けていると
「なぜか不思議と涙が出てくる」
お客さんが多いそうです。
悲しいわけでもないのに。
 
読んでいて共感したのは
「見えないものに価値がある」という彼女の言葉。
星の王子さまの話の中にも同じような台詞が出てきますが、
私自身も大切にしている考え方です。

今野さんの場合は、単なるテクニックではない心というか愛のこもった仕事ぶり
これが多くの人の心を動かしたのだろうと思いました。
仕事でもプライベートでも、他者と接する時に
見落としてはいけない「大切なこと」を改めて
認識させてくれた本でした(^^)/
今後の生き方に参考にしたい内容です。

 
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