
高松市内に滞在中、屋島の次に栗林公園を訪れました。
紫雲山を背景に6つの池、13の築山からなる江戸初期の回遊式大名庭園です。
旅行ガイド、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」では3つ星の格付けだそうです。
3つ星の意味は「わざわざ旅行する価値がある」に相当するとか。

庭園内はとても広く、南庭(左側)を中心に周るなら約60分、
北庭(右側)を周るなら約40分かかるそうです。
入口でいただいた地図をたどりながら、
見どころが多いという南庭コースを歩いてみました。

一歩一景といわれる変化に富んだ庭園は
少し歩を進めるたびに違う景色が目に映ります。(#^.^#)
お客さんはまばらでした。
歩いては立ち止まり、また歩いては立ち止まりしながら歩きました。
これは根上がり五葉松。
11代将軍家斉公から賜った盆栽の五葉松が
こんなに大きく成長したのだとか。すごいですね。\(◎o◎)/!

入口近くにあったお手植え松。
大正時代に皇族の方々がご来園され、その際にお手植えされたもの。
真ん中は英国王エドワード8世のお手植えだそうです。
シンプソン夫人と結婚するために1年弱で退位した王様です。^^

この他にも興味深いものが多くありましたが、長くなるので省略します。
掬月亭(きくげつてい)でちょっと休憩しました。
歴代の藩主が使用した茶室です。

庭園を見渡せるお座敷で、お抹茶を一服。(#^.^#)
畳の上にはホットカーペットが敷いてあり、なんとも嬉しい心遣いでした。

和菓子の中には栗が入っていました。
江戸時代に幕府は全国260余の大名から各藩の名物を定期的に
献上する「時献上」を定めていたそうです。
讃岐の国高松藩松平家は将軍家に栗を献上していました。
その伝統を守って、ここでは栗と、讃岐特産の和三盆糖を使用した
お菓子を現在も作ってみえるそうです。
お抹茶も三が日だけ特別に葵の御紋のお茶碗で。(#^.^#)

休憩の後、また外へ出て歩きだしました。
橋のところに来た時、少し遠くから和船がゆっくりと
こちらに向かってくるのが見えました。

庭園内は池が多く、この周遊和船に乗って観光もできるそうです。
寒かったので乗りませんでしたが、乗船料は大人一人一回600円で
船頭さんが、見どころを解説しながら周ってくれるようです。
お殿様&お姫様気分で船から眺める観光もまた格別でしょうね。
目の前の島にはハートの形をしたツツジが。

剪定作業で偶然にできたものだそうですが、
鮮やかなピンク色のツツジの花が咲く頃は
絶好の撮影スポットになっているそうです。
冬だったので花の色は殆どありませんでしたが
桜の時期、梅の時期、また錦秋の頃など園内はもっと鮮やかな彩りに
包まれるのでしょう。それを想うと真冬の庭園はちょっと寂しかったです。(T_T)
・・・と思っていたら、船頭さんの漕ぐ船が目の前の池にやってきました。
こうした眺めも風情を感じますね。(#^.^#)

最後に、「ここは一番の見どころですよ」と入口で教えてもらった
飛来峰(ひらいほう)からの眺めです。

今度は冬以外の季節にも訪れてみたいと思いました。
