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京都善峯寺の境内散策について前回の続きです(*^_^*)
こちらは山門の前から眺めた紅葉。
桂昌院(徳川5代将軍綱吉公の母)によって再建されたものだという
山門自体、大変歴史を感じさせる立派な造りのものでした。
 
山門受付で拝観料500円を払います。
そのまままっすぐ進んでいくと観音堂(本堂)がありました。
本堂の中に参拝者が続々とあがってかれたので、
私も後をついてあがらせてもらいました。
 
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私はてっきりお寺の住職さんからお話でも聞けるのかなと思って
前のほうに座っていたのですが、今から読経します、とのこと。
あれ、住職さんの話ではなかったの?
違いました。皆さんが手にもっているのは般若心経の本。
周囲は観光客ではなく、
西国三十三ヶ所観音霊場参りの団体さんでした@@;
 
お坊さんのようにみえた頭のつるんとした方は実はその先達さんのようでした。
(あっ、場違いなところにきてしまった、出ていかなきゃ・・)と思った瞬間に
その方から、「木魚叩き、やってみませんか」といわれ、
あの木魚を叩く棒みたいなのを渡されました。
 
なんだか断るに断れず、はい、やります、と言ってしまいました。
で、更に一番前の真ん中へ・・。
その時に教えてもらったのですが、
あの棒は一回叩くごとに、くるんと回転させなければならないそうです。
ポン、と叩いて、上げた瞬間に手の内側で180度まわし
また木魚の同じ位置を叩かなくてはいけない。
やってみると結構難しいです。
自宅にも木魚があるので叩いたことはあるけど
こんなお寺さんのものは大きくて勝手が違います。
それにくるんと回すなんて知らなかった
でも数回の練習の後で本番いきます、ということになりました。
 
みなさん、般若心経を唱え始めました。
私もポク、ポク、ポク・・と機嫌良く叩いていたら、
先達の人から、中断の相図が(><)
「あかん、あかん、もっと速く叩かな。お経の一文字ごとに一回叩かなあかんで」と。
NGを出されてしまいました。
 
ああ、それも知らなかったです。
一文字について一回、結構速いペースで叩いていかないといけません。
えらいことを引き受けてしまったなあ。
「へたくそやなー」とからかわれながらも、なんとか最後までやりました(~_~;)
おばあちゃん子だった私は小さい頃から祖母が般若心経を
唱えるのを朝晩聞いていたせいか、このお経は耳で全部覚えてるのですが
私、なんか音感悪すぎ・・。
気温は低かったのにセーターの下は冷や汗たらりでした。(-_-;)
 
読経が終わり、周囲の皆さんから御苦労さまでした、といっていただき、
早々にそこから退散しました。
 
さてさて、その後、厄除けの釣り鐘、護摩堂などをみて、
「遊龍の松」へ。
 
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なんと樹齢600年という五葉松。
低く横に長くうねりながら伸びる様子はまさに龍の姿を想わせるものでした。
↓の写真のようにずっと長く続いています。
元は全長54メートルもあったそうですが、虫食い松のため、15メートルほど
切ったそうです。それでも現在、「日本一の松」だそうです。
これはなかなか見ごたえがありました。
 
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次にみつけたのが、幸福地蔵。
こちらは桂昌院が幸せを願い拝まれた
約300年前のお地蔵様。
 
幸福地蔵様は自分の幸せではなく
自分以外の幸せをお願いするものです。
本当の仏様の教えはそれかもしれませんね。
 
境内の紅葉もとてもきれいです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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当初は晴れていたのですが、空はどんどん雲が出てきました。
もう一度京都市内の眺望を。左の端っこに虹がかかっています。

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このお寺はひとつの山全体が境内になっているので山歩きしながら
見どころを周れるような感じです。
他にも仏堂、薬師堂、釈迦堂などがありました。
どこも紅葉に縁どられてとてもきれいでした。
 
さて下に書いてある「おちないお守り」
ここのお寺では神経痛や腰痛のお守りのほか、
受験合格のお守りを受けることができます。
 
阪神淡路大震災の時、高架が崩れ落ちて、
そのギリギリでトラックが止まっていた衝撃的な写真は
いまも記憶に残っていますが、
あの運転手さんが持ってらしたお守りが、善峯寺のお守りだったそうです。
それで受験生にとっては「落ちないお守り」として有名になったそうです。
 
 
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今回も、なんとなく、初めてのところだからいってみようか、と
いうことで出かけたお寺でいたが、境内は見どころいっぱいで
紅葉もきれいで、楽しい日曜日の午後になりました。
 
 
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