
たった1日の奈良散策をこんなに引っ張ってしまってすみません。
最近、あまり出かけていないのでネタ不足で・・(^_^;)
ならまち散策の続きです。
この辺りを歩いていると、

この赤いまるっこいものが家の前にぶら下がっているのを
よく見かけます。
上の写真は「奈良町資料館」の入り口。
文武天皇の時代、流行した疫病を鎮めようと元興寺の
僧侶が祈祷したところ、青面金剛が現れ、疫病を
治めてくれたとか。
それが「庚申の年の庚申の月の庚申の日」であったことから、人々は60日ごとに巡ってくる庚申の日には
眠らずに供養したという言い伝えがあるそうです。
軒先につるされているのは猿。
猿は青面金剛の使いであり、
魔よけの意味をもつ「身代わり猿」だそうです。
この資料館は入場無料。
中に入ると右側に吉祥天女さまがおられます。

お賽銭100円を収め、身体の悪いところに触れると
病が治るという信仰があるそうです。
私は気管支が弱くて風邪をひきやすいので喉から胸の部分をなでなでしてきましたが
日ごろの行いが悪いのか今月に入ってすぐに風邪をひいてしまいました(ーー;)

内部は昔の看板や骨とう品などがずらりと並んでいて
とても見応えがあります。
写真撮影NGだったのが残念ですが、
日本一大きい陶器の皿が展示されていました。
直径1.7mもあるとかで、絵柄も立派、これに料理が盛られた図は
どんなのでしょう。真ん中まで箸が届かないな~と思いつつ。
それから地元の方が蒐集したものを展示されているそうですが
志賀直哉、川端康成、芥川龍之介、三島由紀夫、樋口一葉など
名だたる文豪の残した直筆原稿も展示されています。
手書きの原稿というのはやっぱりその人の性格も滲み出ているというか、
それぞれのお人柄が想像できてしまう楽しみがあります。
パソコンで打ってしまう原稿ではこんな感慨は味わえないものだなと思いました。

庚申堂の前の身代わり猿。これだけいると壮観・・@@;
資料館でこのお守りを買えるのでひとついただいてきました。
次に向かったのは「ならまち格子の家」

奈良町の伝統的な特徴をもつ町屋を再現した建物でこちらも入場無料です。
町屋は奥へ細く長く。入口のすぐ脇にあるのは店の間。

その奥にあるのは中の間。
箱階段があります。


奥の間と離れとつなぐ中庭。
風情があっていいですね。
この廊下の脇にお風呂とお手洗いがありました。
昔のお風呂なので五右衛門風呂です。
それに現代人からみるととても小さい~

箱階段をあがって2階も見学できます。
2階から見下ろした土間。
昔の台所、かまどが見えます。
最後に奥の間から取った一枚。
格子が見えます。格子は防犯面で役立つほか、外からは中があからさまにはみえないようになっています。
でも中から外はよく見えます^^
適度な採光、風や音をよく通すなどの
長所があるそうです。
これも長年の生活で培われた人々の
生活の知恵ですね。

時間が足りずにいけなかった場所も多くありましたが、
ゆっくりとした時間を楽しみながら歩ける街並みでした。
