
金曜日は総合文化センターで歌舞伎を観てきました。
津市には毎年9月頃に松竹大歌舞伎の巡業があります。

今回は平家物語の一の谷での敦盛の最期から
題材をとった「熊谷陣屋」でした。
平家物語の中でもこの場面は武士として生きることの
哀しさや虚しさを感じずにはいられない部分ですが
子を失った親の悲しみ、最愛の息子を死なせた夫に対してそれを責める妻、主従の関係での主人への義理だて、夫婦の愛など、現代にも通じる感情がたくさんあるように思いました。
女形の市川笑也さんの姿は、仕草とか目線とかが
本物の女性以上に女っぽくて、色気があって、
舞台を観ている時は
男性であることを忘れてしまうほどでした。
舞台が始まる前に市川猿弥さんによる
「歌舞伎の見方」の解説があり、
歌舞伎の鑑賞について、面白おかしく説明してもらえたのも良かったです。
こんな機会があると、高いと思っていた歌舞伎の敷居がぐっと低くなる感じがします(*^_^*)
それから、観賞時に借りれるイヤホンガイドはとても役に立ちます。
聞き取れない台詞も、これでとてもよくわかりました。
まだまだ歌舞伎初心者で、いまは一年に一度くらいしか
観賞の機会がありませんが
もっといろいろな作品を観てみたいなと思いました。