
先月末から県立美術館で開催中の型紙についての企画展
「世界が恋した日本のデザイン」を観に行ってきました。
着物や浴衣などの模様のもとになった型紙は、
三重県鈴鹿市で江戸時代に紀州藩の庇護を受け、
伊勢型紙として発展しました。
その後明治時代にかけて欧米へ輸出され、
海外の文化に大きな影響を与えたそうです。
日本では衣装に使われていた型紙の模様が
欧米では工芸品などの他にも壁紙や家具、食器、装飾品など
実に多くの用途に応用されていたことを知りました。


伊勢型紙については大変精緻な模様である一方で
使われている柿渋の色のせいか
なんとなく地味な印象がありました。
それが海外ではこんなに鮮やかで、
多様なデザインに変身するとは・・・、
と意外性がいっぱいの展示でした。
英国リバティ社のファブリックも何点か
展示されていましたが、あの英国独特と
思っていたパターンもオリジナルは日本の型紙の
模様にあったことは驚きです。
(右写真:リバティ社のシランシルク見本帳。
ウエブサイトからお借りしました)
リバティ商会の他にもミントン、モリス商会、ロットマン・・
耳にしたことのある名前が並んでいました。
この辺は、あまりよく知らないので詳しいことは書けませんが・・。(^_^;)
