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咸臨丸は1856年にオランダで建造され、
1860年、勝海舟を艦長に日本人で初めて太平洋を横断、
アメリカへ渡った船です。
 
その復元船で鳴門海峡の渦潮を見ることができるとのことで
乗船してみることにしました。所要時間は1時間、料金は1人2000円です。
船は淡路島の南端、福良港から出ています。
 
乗り込んでまもなく船は出港。
大鳴門橋に向かいます。その途中でたくさんの小型漁船とすれ違いました。
ちょうど漁師さんが漁から帰ってくるところだったようです。
 
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大漁だったのかな?
大きな旗を掲げて帰る船もかなりありました。
 
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源平合戦の話などの解説を聴いたりしているうちに
船は大鳴門橋に近づいてきました。
 
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船は橋の下をくぐって反対側へ。
 
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うず潮は6時間ごとに起こる潮の干満によって生じる現象。イメージ 7
潮が高い海から低い海へ流れる時に渦巻く激流になるそうです。
 
数年前にこの橋の上からうず潮を見たことがありますが、
渦は洗濯機の中の水のように
始終ぐるぐる周っているわけではなく、
一瞬、発生した、と思ったら、すぐに消えてしまいます。
(右の写真はウエブサイトからお借りしました。)
いろんなところで、現れては消え、現れては消え・・という感じで。
 
それらしき波のぶつかり合いは至るところで見られたのですが
この日は残念ながら風が強すぎて渦ができにくいとのこと。
 
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この辺は一番波が立っているところでした。
まるで水面が生き物であるかのように、ぼこぼこと激しく揺れています。
海水がぼこぼこと吹き上げ、白波が立って、
海面に花が咲くように見えることから、この現象は
「渦の花」と呼ばれているそうです。
 
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イメージ 10外にいるのはこのくらいにして、船内に戻りました。
船内には常設資料館があったので船が帰路に向かい始めたときに、見に行ってみました。魚のはく製みたいなのや咸臨丸やその乗員、太平洋横断時の写真などが展示されていました。
操縦室の中の様子も再現されていました。
 
咸臨丸が太平洋に渡った時、勝海舟の他に
木村摂津守、ジョン万次郎、福沢諭吉らも同乗していました。
実際にはアメリカ人乗員もいたそうです。
 
アメリカに到着するまでの37日間のうち
大半が荒天の下での航海だったため、
勝海舟も船酔いが激しくて殆ど部屋に閉じこもりっきりだったとか。
実のところはこの人形のようではなかったのですね。
 
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船内にはこんな和室もありました。
帰りはここでゴロゴロしていましたが、
船底に近いせいか、振動が伝わってきて
帰路、ほんの数十分のことなのに
私も気分が悪くなりそうでした。@@;
 
40日間近くもの揺れる船での航海は
それは大変な苦労だっただろうと
想像してしまいました。
 
 
 
 
 
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