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「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」
という有名な一文から始まる小説を初めて読んだのは
大学一年生の夏休みでした。
 
改めて読み直してみて、日本語の美しさに圧倒されるばかりでした。
冒頭の文の次には
「夜の底が白くなった」と続き、美しい名文で綴られた
日本の雪国の情景が展開します。
 
描写される自然の中に、光の美しさや色彩の鮮やかさが映像のように浮かんできて
ため息の出るような余韻が残ります。
 
行間から漂う香気、男女の艶やかさ、芸者駒子の切なさ、孤独は
やはり学生の頃には殆ど理解できていませんでした。
今回読んでみてもまだ十分には理解できていないものがあります。
10年後、20年後にまた読みかえしてみたいです。
その時、もっと深く理解できるような年齢の重ね方をしていけたら・・と。
 
ちなみに「国境の長いトンネル」は上越線の
群馬県と新潟県の間にある清水トンネルのことだそうです。(*^_^*)
 
 
 
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