
繁華街から横に入ったところにある
法善寺横丁は道幅の狭い80メートルほどの通り。

石畳が敷かれて、料理屋さんなどが
並んでいます。
ちょっと京都の先斗町通りっぽい雰囲気。
この通りの奥のほうに法善寺 水掛不動尊があります。

お寺の名前は浄土宗天龍山、
西向不動明王(水掛不動尊)が安置されています。
このお寺では千日念仏を行ったことから、千日寺とも呼ばれていたそうです。
その寺の前が千日前。↓



お不動様は苔むして全然お顔がみえません。
戦前はお水を前に添えていただけだったそうです。
戦後になって大阪のおばちゃんが
「ちゃんと願い叶えてや!」と、お不動さまに向かって水をかけ、それから皆が真似して水をかけるようになったので
こんなに苔だらけになってしまったって言う話ですが
それって本当?? 

この凄い苔に後ろの炎。
なかなか他では拝むことができないお不動さまでした。

お不動様のすぐ近くに「夫婦善哉」と書かれた提灯が。
法善寺横丁の名物だそうです。
こぢんまりとしたお店で、中は大きなテーブルが
3つあるだけでした。
起源は文楽の浄瑠璃語り、竹本琴太夫が法善寺の
境内で副業で始めた「めおうとぜんざい」と伝えられているそうです。(創業明治16年)

これで一人前。
一人前の善哉が二杯の小さいお椀に
分けられているのが特徴です。
厳選された国内産小豆を使用しているそうです。
残念ながら観たことがないのですが
森繁久彌と淡島千景が主演で作られた
「夫婦善哉」という映画は大阪ミナミの
この辺を舞台にした作品だそうです。
織田作之助の同名の小説が原作になっているそうですが、こちらも未読。なので、何も語れません。すみません。
店内には森繁久彌さん、淡島千景さん、
それぞれ直筆の書がありました。


お二人とも達筆ですね。
法善寺界隈は賑やかな
商店街の通りとはちょっと違う
雰囲気がありました。