
金沢の観光地、ひがし茶屋街にある会席料理のお店

「蛍屋」さんでお昼ごはんをいただきました。
お店は通りの端にあり、しっとりとした趣のある建物、
美しい色合いの暖簾が
伝統的な建物群の中でひときわ目立っていました。
全くの通りがかりで入ったお店だったので
予約していませんでした。その旨を伝えると
蔵を改造した個室なら空いています、とのこと。
そちらに案内してもらいました。
「吉文字弁当」という松花堂弁当(3675円)を注文しました。
小鉢、お椀、松花堂弁当、ご飯とお味噌汁、お茶菓子
という内容です。
小鉢はごま豆腐にうにのジュレのせだったでしょうか。
ひんやりとした食感でとても美味。
お吸い物は甘エビを使ったもの。
ふわふわと柔らかく上品で薄い味つけでした。

松花堂弁当を並んでいた通りに再現してみました。
既に記憶が薄れつつあるので覚えている範囲で・・・
右上はとり団子。
右下のお造りはかじきと鯛。黄色い丸い形状のものはトマトです。
お刺身も量的にはこれくらいがちょうどいいです。
左下はマグロの南蛮漬けの上にホタルイカと加賀野菜。
小さなお料理がいろどり良く&行儀よく並んでいるようなお弁当でした。
ミニサイズのちまきも美味しかったです。


お弁当を食べ終わった頃に
ご飯とお味噌汁、お漬物が運ばれてきました。
艶やかな漆塗りの器がきれいだったので
中身より蓋の写真を撮ることにしました。
加賀は漆の工芸品も有名ですね。
食後のお茶菓子は抹茶とオレンジのかるかん。
短く表現すると、ほんのり&さっぱり。
爽やかな味でした。

蔵を改造した個室は最近、古い民家を改造したお店などでも
よく見かけますが、蔵はもともと物置だったことを考えると
ちょっと微妙な感じです。
照明はあるものの、薄暗く、
独特の古い建物の中の匂いのようなものが気になりました。
せっかくだからお座敷でいただきたかったですが
飛び入りのお店でしたから仕方がないですね。
お料理は全体に京料理のように繊細で上品な印象です。(*^_^*)
豊かな加賀の食材を存分に使われているように感じました。
金沢市東山1丁目13-24(ひがし茶屋街・広見正面)
076-251-8585