明日からゴールデンウィークですね。
多分今月はもう映画を観ることがないと思うので
感想をまとめておこうと思います。
今月はお花見に忙しく映画は3本のみ。
観たい作品はたくさんありますが、
風薫る5月も映画館に行くよりは
外の空気を吸いに出かけそうです。
サラの鍵
監督:ジル・パケ=プレネール
出演:クリスティン・スコット・トーマス
第二次大戦のフランスでユダヤ人が一斉に検挙された朝の場面から
この物語が始まります。
10歳の少女だったサラは弟を守るために彼をアパートの納戸に閉じ込め
鍵をかけてから連行されていきます。
その後、収容所から逃げ出した彼女は弟を助けようとするけれど・・・。
後の経緯と交錯して描かれるのが
そのアパートに住むことになった家族の一人である
K.S.トーマスが演じるジャーナリストのこと。
アパートに関わる人々を追跡していく中で、
サラがその後たどった人生が次第にわかってくるのです。
最後の場面は感動でとても泣けてしまいました。
クリスティン・スコット・トマスが物語の初めで高齢妊娠したという
筋書きは最後の場面のあの一言のための布石だったのでしょうか。
悲劇の人生を送ったサラの少女の頃の写真が映されます。
一点を凝視する瞳が余りにも哀しいです。
観終わってからも暫く余韻が消えませんでした。
またユダヤ人の検挙にあたって当時のフランス政府が
ナチに協力していた時期があったということも
新しく知りました。
ジョン・カーター
監督:アンドリュー・スタントン
出演:テイラー・キッチュ、リン・コリンズ
事前にどんな映画なのかということくらい
チェックしてから観に行けば良かったのですが
途中でわけがわからなくなってきて
1時間くらいで観るのをやめて映画館から出てきてしまいました。
最初、この作品のタイトルから元アメリカ大統領の伝記映画か何かかな?
と思ってチケットを買いました。
映画が始まったら、あれ?ディズニーのなんとかっていっているし、
宇宙船が出てくるし・・・、まだ別の作品の予告編をやってるのだろうかと
思っていたのですが、それが「ジョン・カーター」の初めの部分だったという。
その時になって「あっ!アメリカの大統領ってジミー・カーターやん!!」
と、気付いたのですが時遅しでした。
火星のお姫様が出てきて、ジョン・カーターと一緒に戦ったりするのですが
火星人という設定なのに人間と同じ姿で、しかも英語で話しているのが
どうも違和感ありありでした。
3Dで観たらもうちょっと楽しめたのでしょうか。
最後まで観ていないので感想文を書こうかどうか
迷ったのですが、とりあえずこんな映画のチケットも買ったということで。
昼下がり、ローマの恋
監督:ジョヴァンニ・ヴェロネージ
出演:ロバート・デ・ニーロ、モニカ・ベルッチ
イタリアの映画です。
青年、中年、熟年の3つの恋物語が
オムニバス形式になっている作品でした。
どの話も人間味を感じさせるいい話でした。
それぞれの主人公は恋に落ちることで
それまで気付くことがなかった
人生の大切なことに気付いていくのです。
3話目のロバート・で・ニーロとモニカ・ベルッチの話は
とても素敵なエンディングでした。
老いらくの恋もこれがデ・ニーロだったからなのか
すごくかっこよく見えました。
誰かと出会うことによって大切なものに気付かせられる、
恋は人生を豊かにしてくれるものですね。
笑える部分もいっぱいあったりして楽しい映画でした。
登場人物がひとつのアパートのそれぞれの
住人だということも面白い設定でした。