
平日に少しだけ時間ができたので、散ってしまう前に・・と、
半ば駆け足で、松阪城跡に桜を観に行ってきました。
桜はちょうど満開、薄いピンクの花が青空に映えていました。
石垣と桜はやっぱり相性が良いですね。


松阪城は戦国時代に蒲生氏郷によって築かれたお城です。
お城は明治時代に火事で焼けてしまったので今は石垣が残るのみですが、規模の大きい見事な石垣です。昔の人はよくこんなに上手く石を積み上げたものだと思います。松阪城は桜の名所100選には漏れてしまいましたが、日本の名城100選に選ばれています。
松阪の町は蒲生氏郷が行った「楽市楽座」の制により、大きく発展しました。町の発展に寄与したのが氏郷が故郷の日野(滋賀県)から連れてきた近江商人の人たちです。県外の人にはあまり知られていないかもしれませんが、その中には三井財閥の先祖もいました。三井家の家祖となった三井高利は松阪で生まれ、14歳で江戸に奉公へ出、後に商売で大成功し、現在の三井グループに続くに至ります。

三井高利のお祖父さんは、越後守を名乗っていた元武士でした(先祖は六角氏に仕えていましたが、信長の六角氏攻めの時に追われて松阪にきたといわれています)。高利が後に江戸で開いた「三井越後屋」、これが三越の始まりです。
先日の玉城出身の人たちもすごい人だと思いましたが、松阪からは更にすごい人が出ていたのですよね。^^;
話が逸れてしまいました。このお城を築いた氏郷が松阪にいたのはわずか2年、その後は会津若松に移封され、40歳という若さで亡くなっています。

週末はきっとここも大勢の花見客で賑わっていたのでしょう。
平日の朝は誰もいなくて静かでした。
清掃の人と、私みたいにカメラを持った人が数人、歩いているだけでした。

満開の桜も今日はもう散り始めです。
ちょっと寂しい気持ちも。
こちらは御城番屋敷。
石畳が敷かれ当時の武家屋敷が残っています。

そしてこの日の発見。
岡村とうふさんがもうすぐここに湯豆腐のお店を開かれるみたいです。^^
開店の日が楽しみです。

