
久しぶりに司馬さんのエッセイを読みました。
全部で43巻ある旅シリーズの中で
今回はお正月に旅した山陰地方について書かれている
7巻 甲賀と伊賀のみち、砂鉄のみち
27巻 因幡・伯耆のみち、檮原街道
の2冊を読みました。
他の作家の本を読んでいてもやはり
慣れ親しんだ司馬さん独特の歯切れの良い文体に戻ってきてしまいます。
このエッセイでは、その土地の重層的な歴史についての考察など大変興味深く、
どんどん知的探求の深みにはまっていきそうになります。
また日本の国、歴史、文化を作ってきた人々に対する
司馬さんの温かい眼差しを各所で感じます。
「街道をゆく」シリーズは国内編、海外編あわせて43巻。
20年~40年前に書かれたものですが
改めて読み直してみると現代のガイドブックよりも
はるかに質の高い情報が得られるように思います。
未読のものもたくさんあるので、今年はこれを全巻
読んでみようかと考えています・・・