
山陰旅行初日(1日)は鳥取市にある因幡の白兎にちなんだ白兎神社に初詣にいきました。
せっかく山陰まで行ったのだから出雲大社へ初詣と最初は思いましたが、すごく混雑していそうだし、去年の夏に行ったから、ま、今回はいいかな、とこちらにしました。
古事記、日本書記にも記されている由緒ある神社で、この辺は地名も「白兎」と呼ぶそうです。

境内に至る石段の脇には兎がたくさん並んでいます。
ちょっと人相が悪いですけどね。

これは大国主命(おおくにぬしのみこと)と八上姫(やかみひめ)の砂像です。
砂像とは水で固めただけの砂を彫る彫刻芸術です。
何かあったらすぐに崩れてしまうもろい材質なのに袋の口の部分とか
服の質感とかうまく表現されていると思いました。
大国主命に助けられた兎が二人が結ばれると予言し二人の仲をとりもったそうな。
そういうわけで、白兎を主神とする白兎神社は縁結びの神様として信仰されているそうです。
縁結びの神様ですから私もあの兎の人相は悪い、なんて言ってたらいけませんね。
またここは日本医療発祥の地であり、古来、病気や傷、皮膚病にも霊験あらたかな神様でもあります。因幡の白兎の物語を考えるとなるほどと思いますね。

皮を剥がれた兎が、大国主命のアドバイスで身体を洗ったといわれる御身洗池。
境内近くにあり、結構広い池でした。
一年中水位が変わることのない池だそうです。


小さな神社ですが、お正月だけあって何十メートルか行列ができていました。
小さい山の上にあり、地元の人々からずっと信仰され続け、守られてきた神社という感じがしました。
おみくじをひいたら「吉」でした。
その後はホテルのある米子に向かいました。
日本海沿いの山陰道は無料区間だったので、ちょっと得した気分に。
冬の山陰は混雑どころか、走っている車も少しで、すいすいと進むことができました。

ホテル内の和食レストラン「雲海」で夕食にしました。
「がいな蟹会席」という蟹尽くしのお料理を注文しました。一人6500円で、蟹二杯分のお料理が出てくるそうです。

飲み物は久しぶりにチューハイの水割りに。


前菜の五種盛りはお正月ですから
おせち料理を想わせるような内容でした。
今年はおせち料理を食べなかったので
唯一おせちっぽい食べ物がこれでした。
左下にあるのが先付のズワイ蟹味噌です。
次に出てきた吸い物はズワイ蟹のかぶら蒸し。
身体が温まります。蟹も柔らかくて美味しい。
柑橘の香りが良いアクセントになっていました。

お造りは三種盛り。富山に行った時も思いましたが、魚がとても新鮮で
身がきゅっと引き締まっています。
イカは歯ごたえがあり、甘味もあり、とても美味しかったです。
小さな梅の枝が添えられていて、お正月の雰囲気が演出されていました。
どうやって咲かせたのでしょう。

続いて揚げものです。
ナス、ししとうの横にあるのはズワイ蟹足天麩羅です。
衣がサクサクとした食感。

焼き物は焼きズワイ蟹。
この辺からほじほじが活躍。
すだちの果汁をさっとかけていただきました。
身がぎっしり詰まっている感じです。

鍋物はズワイ蟹のスキ鍋。
ここにもしっかり蟹の身が入っています。
でもこの辺まで来たら、おなかもそろそろいっぱい・・・。

・・・という時に運ばれてきたのが酢の物として出された
メインの茹でズワイ蟹です。
写真は二人分ですが、うわー、こんなに来た~、と
喜びと戸惑い半分づつ。

上にも書きましたが、どの足にも細い部分にも身がびっちりと詰まっています。
蟹については全く語れない私は美味しいとしか表現のしようがありませんでした。
ごはんとして、蟹雑炊。
普段ならこれひとつだけでも十分食事になりそうな量です。



雑炊には香のものを添えて。
デザートは冬柿といちご。
歯ごたえは柔らかく、熟した甘~い柿でした。
正直なところ、この会席料理は二日分に分けてもいいくらいのボリュームでした。
もうこの後はコーヒーを飲むスペースもおなかの中には残っていませんでした(笑)
今まで蟹を殆ど食べたことがなかった私はずっと食わず嫌いで
蟹料理といわれても全く興味がなかったのですが(蟹クリームコロッケくらいかな~ 笑)、
私にとっては初めての本格的な蟹料理でした。
今まで蟹に見向きもしなかった期間を悔やむほど美味しいお料理でした。
まずはこれで今回の旅行の目的のひとつを達成。^^