
なんだか漢字ばかりのタイトルで読みにくくてすみません。
今日は台風で会社が休みになったので、二回目のブログ更新です。
篠山の城下町はお城の西側に武家屋敷群、東側に商家町があります。
城下町の歴史的風致をよく伝えるものして、
国から重要伝統的建造物群保存地区に選定され、
また平成19年には日本の歴史的風土100選にも選ばれています。



城下町は城を中心にした縄張りで、城内に家老屋敷、
外堀の周縁に家臣屋敷、その外縁に徒士や足軽屋敷がありました。
この御徒町の道は舗装のアスファルトも茶色っぽく、茅葺き入母屋造りの家が
数百メートルにわたって立ち並んでいます。
多くの住居は現在も人が住まわれている様子でした。
通りをずっと歩いてみましたが、古いけれども品のある佇まいが印象的でした。
通りの端にある安間家のみ、現在、歴史史料館として一般に公開されています。

安間家は篠山藩主青山家の家臣で、下級武士の一家であったようです。
この屋敷は天保元年1830年以降に建てられたとのこと。

こちらは土間。当時の生活の様子が伝わってきます。
靴を脱いで上がり、お部屋の様子なども見学させてもらいました。


鎧兜や刀などの武具甲冑、代々伝わるという内裏雛が展示されていました。
この他にも安間家に伝来する古文書や家具類なども見ることができました。

武家で使用されていた什器、膳腕類。
接客用に10客、20客揃えられていたようで、たびたび催される宴席で使用されていたそうです。

もうひとつの写真の右側に積んであるのは箱枕というもの。
片手で持てそうな小さな箱です。
この木の上に綿を載せ、布を巻いて使用していたそうです。


水琴窟とは手水鉢の近くの地中に作った空洞に
水滴を落下させ、落下した水音を反響させる仕掛けです。
ウィキペディアで検索したらわかりやすい図が載っていましたので
お借りしました。水琴窟は京都などのお寺でよく見かけますが、ウィキペディアの説明ではこの安間家のものが代表的なものとして紹介されていました。
水を柄杓で掬って、下に落としてみたら
涼しげな反響音が地中から聞こえてきました。
安間家の場合、中に埋められている甕は丹波焼きのものだそうです。

今では滅多に見かけなくなった
茅葺き屋根の家ですが、内側から見るとこんなになっているのですね。
古い建物ですが、とても美しくメンテナンスされていて、展示品も充実していました。篠山を訪れたらぜひお薦めのスポットです。
篠山市立武家屋敷
安間家史料館
兵庫県篠山市西新町95番地
079-552-6933