旅行2日目の夕食は松江市内の繁華街のほうへ行ってみました。
ガイドブックに漁師料理の店というのがあったので
これは新鮮な魚介類が食べられるのではないかと
期待して行ってみたら、お店が閉まってました
近くにステテコ姿で夕涼みしているおじさんがいて、
この日は休みだと教えてくれました。
うーん、残念。
そこでそのおじさんに、この辺でどこか美味しいご飯を
食べられるお店はないでしょうか?と尋ねてみたところ、
この道をまっすぐ行って、信号渡って云々・・・のところにある
旅館の料理が有名だから行ってみると良いと教えてくれました。
教えてもらった通りに歩いて、たどりついたのはここ。


あとで調べたら明治21年創業の老舗旅館で、島崎藤村をはじめ、小泉八雲、田山花袋、芥川龍之介、与謝野晶子、志賀直哉、武者小路実篤など多くの文人墨客が訪れたところだそうです。
文化人に愛された旅館らしく、風格のある佇まいでした。今回は観ることはできませんでしたが宍道湖を借景にした庭園が有名だそうです。
この旅館内にある庭園茶寮「みな美」というレストランで夕食をとることに。
そしてせっかくなので皆美家伝の鯛めしを食べてみることにしました。
これは4200円のコースです。
まず突き出し。

次にこんなお膳が運ばれてきました。

網の目になった器の中にあるのはお造りです。

茶碗蒸しも上品な味でした。

もずくの横にはごま豆腐。
ヘルシーですね^^

これに続いてカレイの煎餅揚げ。

カリカリに揚がっていて美味しい!
ほぼまるごと食べてしまいました。
焚きだし

このサラダの下は確か焼き物があったような。
帆立だったかな。あぁ、忘れてしまった。
緑や赤色のキューブは野菜を揚げたものか
サクサクとした食感でした。

そしていよいよ鯛めし。

真ん中のお皿が具です。
白いのが玉子の白身、黄色が黄身、
白身と黄身の間にあるのが鯛のそぼろ。
真ん中に海苔。あと刻みネギ、おろし大根、山葵。
この具をご飯に少しづつ乗せて

だしをかけて、食べてみる。

見た目は黄身の黄色が鮮やか。
だしは鯛の骨や昆布を使った秘伝のものだそうです。
鯛の風味が濃い印象でしたが、それでもしつこくなく、
とても美味しい!
ご飯は軽く3杯分くらいありましたが、しっかり完食しました。
鯛めしのオリジナルは松江藩七代の領主、松平治郷(はるさと)が好んだ
汁かけごはんと、オランダ料理を混用した日本風の御殿料理。
それをもとに皆美館の初代料理長が考案したのが、この鯛めしだそうです。
漁師料理のお店に行くはずだったこの日、
御殿料理の鯛めしがお夕飯になりました。
ステテコおじさんのおかげで、
とても素晴らしいお料理をいただくことができました。
松江に旅行されたらぜひぜひお薦めのお店です。
庭園茶寮「みな美」
島根県松江市末次本町