イメージ 1旅行二日目は午前に出雲大社へ。
出雲大社の大社は「おおやしろ」と読みます。
 
伊勢神宮は本来「神宮」とだけで呼ばれますが、「大社」のみで通じるのは出雲大社なのだそうです。
 
ここは国造りをされた大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)、大黒様をお祀りしています。
 
 
 
拝殿まで続く松の参道。
拝殿に近づくに従って立派な松の木が多く見られました。
 
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これは因幡の白兎の神話からですね。
 
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現在、出雲大社は大遷宮の真っただ中。そのため、お参りは御仮殿で。
出雲大社の大遷宮は60年に一度で「平成の大遷宮」と呼ばれています。
本殿は後ろにあるベージュ色の素屋根といわれる建屋に覆われていました。
 
遷宮のたびに建物の場所を替える伊勢神宮と異なり、
出雲大社の大遷宮は膨大な檜皮の葺き替えなどを行う大修造です。
この期間、大国主大神様は御仮殿に移っておられるそうです。
 
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ご本殿にお参りできないのは残念・・と思っていたら
特別に拝観できるとのこと。
受付に行って氏名、住所を書いて簡単な手続きをすれば
修理の様子を見せていただくことができました。
 
この時、事前の服装チェックがかなり厳しく、
裸足は当然だめ、サンダルやミュールを履いている人もだめ、
ジーンズやカーゴパンツ、短すぎる丈のスカートや
ショートパンツ、レギンス等を身につけている人もNGとのことでした。
 
拝殿の屋根を上から見下ろすような場所にも連れていってもらうので
神様のすぐ近くに行くのにカジュアルな服装ではいけないのだそうです。
レギンスやふりふりのレースなどは下着とみなされてしまうそうです。
帽子やスカーフ、ストール等も外して下さいといわれました。
 
休日はカジュアル一辺倒ですが、この日に限っては
きっちりした格好でしたので許可をいただきました。
 
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修繕中の社殿の写真撮影はもちろん禁止でしたが
檜皮の大きな屋根を間近で見ることができました。
60年前の昭和の大修理の時の写真も展示されていました。
 
60年に一度しかやらないから、
こんな時に出雲に旅行されるなんて大変運がいいですよ、と
いわれましたが、ある意味、とても貴重な経験だったと思います。
 
この写真は十九社と呼ばれる八百萬神の遥拝殿前で。
すごい数のおみくじですね。
旧暦10月に日本中の神様が出雲に集い、
縁結びの会議を開くそうですが、その時の神様方の宿舎がここです。
旧暦10月は神無月といいますが、出雲だけは「神在月」となります。
 
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次は神楽殿へ。
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大きな注連縄がシンボルマークです。
長さ13メートル、周囲8メートル、重さ5トンととても立派です。 
注連縄に下からコインを投げて、刺さって落ちてこないと良縁に恵まれるそうです。
 
 
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以前、出雲大社について書かれた読み物を読んでいて
拝殿の中では大国主大神は西向きに鎮座されているという記述を
目にしたことがあります。
 
参拝者の正面に鎮座しているのは客座五神であり、
大国主大神は参拝の対象ではなく、守衛とか囚人の立場に
置かれているとか。
 
「大国主怨霊説」で検索するとこの類の文章がたくさん出てきますが、
こんな話もあったなら、出雲大社って縁結びの神様というイメージとは随分違う
かなりおどろおどろしいものだなあとも思ってしまうのでした。
 
これは特別拝観の際にいただいたおみやげです。
古い檜皮古材がひとかけら入っていました。
 
次回60年後の大遷宮に行くのは多分難しいと思うので、
一生に一度のいい思い出になりそうです。
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