


雨の週末、本を読んで過ごしました。
原発ジャーナリストの広瀬隆氏の著書
「東京に原発を!」
「危険な話 チェルノブイリと日本の運命」
を読みました。
現在は事故後に緊急で発刊された
「福島原発メルトダウン」
という本を読んでいます。
事故直後に2冊を買い求め、パラパラと読んでいたのですが
今回じっくり読んでみて、原発と放射性物質の恐ろしさに
身震いする思いです。
原発は普通に稼動していてもクリーンエネルギーとはいえず、
発電コストが特別安いわけでもない。
しかし原発を持つことによるリスクはあまりにも大きい。
それなら、なぜ原発が日本で推進されてきたのかというと
その裏に膨大な利権、お金が動いているから。
国民の生活、健康が多大に脅かされるというリスクを犠牲にして、です。
チェルノブイリ事故やスリーマイル事故の後で
現地の住民が被った健康被害はYou Tubeなどで
公開されていますがとても見るに耐えられません。
このような現状を原発推進者が知らないはずはないのに・・・。
それでも「原発は安全」と主張し続ける専門家といわれる人たちは
もはや良心というものを失ってしまったのでしょうか。
地震や津波は天災であり、避けられないものですが
今回の原発事故は「避けることができた人災」だったけれども
関係者らの傲慢が招き、津波によって暴かれたもの、と著者は言っています。
過去に日本中の原発でかなり際どい、恐ろしい事故が
頻繁に起こっていたことも詳しく書かれています。
そしてそれが日本ではありのままに報道できない状況になっていることも。
ヨーロッパやオーストラリア、お隣の韓国のように
しっかりしたプレートの上に載っている国と違い、
日本は複数のプレートが不安定に重なり合うその真上に位置しています。
地盤がしっかりしたところにある原発でも甚大な事故を起こしているのに
日本のような立地条件のところに原発を作ること自体が
そもそも間違いだったのでは。
このままでは今後、第二、第三の福島並みもしくはそれ以上の事故が
起こると書かれています。
そのとき私たちはどうなるのでしょう?
私たちは原発のあり方について、
考え直すべきときに来ているのではないかと
思いました。
広瀬さんの著書は過去にも読んだことがあるのですが
今回読んだ本も日本のエネルギー事情や原発、放射能汚染の危険について、
テレビや新聞のどの専門家の説明よりも
素人にもわかりやすく書かれています。
機会があればぜひ読んでいただきたいと思いました。
↓これは事故の直後にネットで調べていて見つけたサイトです。
6月末までは見れるようになっているみたいです。