大地震の発生後、為替市場では急速に円高が進み、
円はドルに対して大幅な円高になりました。
 
通常の感覚では地震=経済への大打撃、企業利益の落ち込み、
と解釈されて円安になりそうな気がしていたのですが
この円買いの背景にあったものは阪神淡路大震災直後にも
見られた険会社や事業会社のレパトリだったとのこと。
 
レパトリとはcapital repatriation(資本の本国送還)のこと?
保険会社が今回の震災で多額の保険金を支払わなくてはならず、
外貨建てで持っている海外資産を円に換える(円を買う)動きに出て、
それに投機筋の思惑が拍車をかけ投機マネーで一段と円高が進んだようです。
 
今回の地震だけでなく金融市場は世界のいろんなところで
起こる災害、戦争、事故などに敏感に反応して動きますが、
これに乗じて今回も多額の利益を得た人たちがいるということに
少し複雑な想いです。
 
イメージ 1