

京都の和菓子屋さん、鶴屋吉信に行きました。
享和3年(1803)創業。
京都に都があった時代から御所や宮家の御用達をつとめ、
1926年には宮内庁御用達に認定された老舗です。
今出川堀川にある本店には茶寮があり、
そこで和菓子や善哉などの甘味をいただけるようになっています。
暖簾をくぐり、エレベーターで2Fに上がりました。
ここで和菓子とお抹茶を注文したところ、
お店の方から、「カウンター席なら和菓子作りの実演を
ご覧になれますが、いかがですか?」
と声をかけていただきました。
なかなかこんな機会はないので
ぜひ❤とお願いしてカウンター席に移動することに。^^
数寄屋風のカウンターには6席がありました。
まもなく菓子職人の方が出てみえました。
和菓子は二種類から好きなものを選びます。
二人で出かけたので1個づつ違うものをお願いしました。
カウンターの内側にある和菓子の材料。
モノなら組み立て前の部品状態。
向かって左側は中につめる餡です。


作っているところを撮影させてもらいました。
職人さんはいろいろ説明しながら、ちゃっちゃっちゃっ・・と
手を動かして和菓子を作ってくれます。
あまりの巧みな手さばきに見とれてしまい、
この一枚しか写真が撮れませんでした。
できあがった和菓子がこれです。
名前は「新雪の庭」。
木の緑を模した餡に赤い花が咲いているさまでしょうか。
雪が薄く降り積もった庭のイメージですね。

こちらは「北野の春」という名の和菓子。
本店の近くには梅の花で有名な北野天満宮があります。
もうすぐ開花を迎える梅の花を模したものだそうです。
日本の繊細な四季が写し取られたような
伝統的な和菓子は本当に芸術作品を観ているようです。