
京都の老舗喫茶店イノダコーヒーで、お店の定番コーヒー、「アラビアの真珠」を飲みました。「アラビアの真珠」とはモカをベースにした深入りのブレンドコーヒーです。
このコーヒーはミルクと砂糖入りで飲むことがお薦めらしいです。私は普段、コーヒーを飲む時はブラックかミルクを少し入れる程度なのですが、今回はお薦めの通りミルク+砂糖入りを注文しました。
厚手のカップが安定感があり、私好みで嬉しいです。
酸味とコクのある味が美味しい。
サンドイッチと併せていただきました。
以前買った「京都カフェ散歩」の本によると
かつてはイノダコーヒーではコーヒーを注文すると
ミルクと砂糖をいれて出されることが定番だったそうです。
これはイノダのミルクは濃くて脂肪分が高いため、
コーヒーが冷めてから入れると溶けにくいので、
創業者の猪田氏が最初からミルクと砂糖を
絶妙なバランスで配合して加えるようにしたのだとか。
ところで「アラビアの真珠」って素敵な命名ですよね。
このコーヒーのベースになっているのは上にも書いた通り
モカ・コーヒーです。
モカってアラビア半島にある地名だって知ってました?
たまたま先日、アラビア半島の地図を見ていたら
アラビア半島の端っこにモカ(Mocha)という地名があるのを見つけました。

モカはイエメン共和国の首都サヌアの外港であり、
15~17世紀においてはコーヒーの積出港として栄えたそうです。
イエメンの高地でもコーヒーが栽培されていて、特にそれは
モカ・マタリと呼ばれていますが
対岸のエチオピア産のコーヒーも一緒にここから輸出されたので
両国産のコーヒーをあわせて「モカ」と呼ぶのだそうです。
コーヒーを世界に広めたのはアラビア半島の商人たちだったのですね。
私はモカというのは中南米かどこかのコーヒーかと思ってました。
アラビア・コーヒーという名前は聞いたことはあっても
なぜか、コーヒーとアラビア半島はリンクしなかったのでした。
「アラビアの真珠」という名前から
たまたまモカ・コーヒーにこのような由来があることを知ったので
記事にしてみました。^^