
神護寺から歩いて15分~20分くらいのところにあります。
入口に栂尾(とがのお)山 高山寺と書いてあります。
平成6年に世界遺産に登録されました。
紅葉の名所なので今回はたくさんの観光客の方々と
行き交いましたが、普段は静かな風情ある山寺という
感じのところではないかと思います。


左側の写真は参道。
もう少ししたら葉っぱが散ってモミジの絨毯が一面に敷かれたようになりますが、私たちが訪れた日はまだちょっとそれには早いようでした。^^
境内に入ると高いヒノキに囲まれ、森林浴気分です。
清浄な空気がとても気持ちいい~。
高山寺は文化財の宝庫と言われています。
私が知っていたのは歴史の教科書にも載っている
「鳥獣戯画」が伝わるお寺ということだけでしたが
鎌倉時代を中心とした国宝・重文数は一万点余にも及ぶそうです!
すごいですね。
建築物としてはこのお寺を復興させた明惠上人が住居とした
石水院が国宝に指定されています。
石水院内部のこの場所はJRのポスターにも使われていました^^

先に出かけた神護寺とはまた違った山の紅葉が楽しめました。


明恵上人の愛犬。
運慶作と伝えられているこのわんこも
重要文化財です。
川端康成や白洲正子らが絶賛したそう。
下は鳥獣戯画のレプリカです。
本物は東京の博物館で保存されているとのこと。
全部で4巻あり、動物たちのいろんな場面が描かれています。
ユーモラスでつい見入ってしまいます。

そしてもうひとつ、ここ栂尾山はお茶の発祥の地といわれています。
お茶を中国(当時の宋)から伝えたのは鎌倉時代の栄西でしたが、
栄西はこれを明惠上人に贈りました。
上人は栂尾の山に茶種を植え、
茶の木はその後、宇治など他の地にも移し替えられたそうです。
現在も茶園が維持管理されていますが、宇治の茶業家は毎年、
新茶を上人の廟前にお供えするそうです。

調べたら興味が湧いてきました、明惠上人について。
白洲正子さんの著書に上人について書かれた作品があったと思うので
今度、読んでみようと思います。