先日の滋賀県の紅葉狩りの続きです。
永源寺の次に百済寺に行きました。
百済寺は湖東三山のひとつ、紅葉の名所です。
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ここも大変歴史があり、創建は1400年前に遡ります。
聖徳太子の発願により百済からの渡来人のために創建されたとか。
「くだら寺」と読むのではなくて「ひゃくさい寺」と読みます。
 
日本の紅葉百選だけでなく、
近畿の五大紅葉名所のひとつにも選ばれています。
近畿地方だけでも紅葉の名所は数えきれないほどありますが
その中でベスト5に入るほどですから、やっぱり素晴らしかったですよ。
 
今年は猛暑だったので各地のモミジの葉っぱも
暑さで痛めつけられ、そのせいか紅葉の時期になっても鮮やかさが
いまひとつと言われていますが、
百済寺は標高が高いところ(300~350m)にあり、
今年の猛夏でも平地より5℃も低かったので、
葉は全く日焼けしていないとのことです。
 
その昔、織田信長の時代に日本に来ていた宣教師ルイス・フロイスは
ここを地上の天国と表現したそうです。
信長がここを焼き払ってしまったため、
今は当時の規模ではありませんが、
このお寺の美については五木寛之さん、白洲正子さんなど
多くの文化人が絶賛されていることも今回知りました。
 
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本坊のお庭は日本の名庭百選のひとつ。
そんなに大きくはないですが、
別名「百彩寺」ともいわれるだけあって
とてもカラフルです。
ここも他の紅葉の名所に比べると日曜日だというのに
比較的観光のお客さんが少なくて
ゆっくりとお庭を眺めることができました。
 
水面に映る紅葉の木々。
池で飼われている鯉が時々動き、
その都度、水面がわずかに揺れます。
 
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駐車場も余裕で停められ、駐車場代もかからず、
境内まで歩いてすぐです。拝観料は500円でした。
 
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そうそう、信長は安土城を建てた時、ここの石垣も壊して使ったそうです。
参道の脇でみつけたこの石仏さま、これとそっくりなものを
去年の春、安土城跡に行った時に見つけました。
こういう石仏が安土城の石段に使われているのです。
私は何度か踏んづけてしまいそうになりました(><)
(安土城の記事と石段に使われている仏様の写真はこちらです。)
 
今回は紅葉の美しさだけを楽しみに出かけましたが
ここのお寺の仏像とか、その他いろいろまた別の機会に
ゆっくり訪れたいと思います。
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