
ウエスティン都ホテルは京都市蹴上(けあげ)にあります。
名神高速を京都東インターで降りて
京都市中心部に向かう途中にあるので
時々ここでお茶を飲んだり、お昼ごはんにしたりします。
この日は一階ティーラウンジでアフタヌーンティーを
いただきました。
アフタヌーンティーは午後2時~5時まで。
甘いものが多く、結構ボリュームがあるので二人で分けるくらいが
ちょうどいいです。
一番上の段から順番にアップの写真を。



サンドイッチもスイーツも色とりどり。

このホテルは100年以上も続く京都でも由緒あるホテルで
各国のロイヤルファミリーはもちろん、多くの著名人が
宿泊しています。ロビーに、宿泊された方々の写真がありました。
館内をぶらぶら歩きまわってみたら、皇室の方が宿泊された時に
使用した食器などの展示もあって興味深かったです。
清朝最後の皇帝となった愛新覚羅 溥儀も1935年に宿泊されたそうで
その時に使用されたという抹茶茶碗が展示されていました。

愛新覚羅 溥儀は1934年に満州国の皇帝に即位しています。
私はこの人のことを「ラストエンペラー」という映画で初めて知りましたが、
歴史に翻弄されたという表現がこれほどあう人物は世界史の中でも
そういなかったように思えます。
太平洋戦争末期、日本陸軍は溥儀帝を
日本のこの都ホテルに迎える準備をしていたようですが
経由地の朝鮮半島でソ連軍に連れ去られてしまったのでした。
という話を、少し前に読んだ山岡宗八氏の小説で読んだところだったので
実際に一度はここに宿泊されていたことがあったのかと
少し驚きの気持ちでこのお茶碗を眺めてしまいました。
ロビーのところにはこんな雅やかな展示もありました。


「貝合わせ」。
平安時代から貴族のお姫様が遊びに使ったものです。
皇室や公家の御姫様がこのホテルにいらした折、
この貝合わせで遊んでおられたとか。
こうしたホテルにちなむ展示物だけでも
プチ美術館ツアーができそうなくらいでした。