最近、あまり映画を観なくなったので感想文を書くのも
面倒でやめておこうかなと思っていました。
 
でも少し前に過去の映画記事を読んでみたら
2年前、3年前に観た映画、題名もすっかり忘れていたのに
中身を読んだら、ああ、こんな映画も観ていたのだなあと記憶が
蘇ってきて。
というわけでメモ程度ですが感想をまとめてみました。
 
新しい人生のはじめ方
ダスティン・ホフマンとエマ・トンプソンの恋愛物語。
寂しさとか人生の痛みとか、
そういう部分のリアリティを強く感じました。
もしもっと若い頃に見ていてら、
自分自身も人生経験が今よりはるかに少なかった分、
何も感じなかったかもしれないです。

春との旅
人間同士のつながり、絆を感じるとてもいい映画でした。
不覚にも最後は涙してしまいました。
主演の仲代達矢さんも過去に自分が出演してきた作品の中で
ベスト3に入る作品だと言っていたそうです。
大滝秀治、菅井きん、小林薫、田中裕子、淡島千景
柄本明、美保純、戸田菜穂、香川照之、
この人たち、全部脇役。
豪華なキャスティングでした。
 
オーケストラ!
この映画もすごく良かったです。
政治的な背景も絡んできます。
ラストのオーケストラの演奏の場面がとても感動的でした。
両親を知らないソリストの女の子、
彼女の母親とかつて一緒に演奏していたオーケストラの団員たち。
女の子の中に、かつての仲間だった彼女の母親の姿を見出し、
一気にみんなの心が30年前に引き戻される。
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲がその感動を
更に盛り上げてくれました。
もう一回あのラストを観たい作品です。

密約
1972年の沖縄返還に伴う日米政府間で極秘に交わされた密約に
絡む外務省機密漏洩事件をドラマ化した作品。
1978年にテレビドラマとして制作され、10年後に劇場公開されたものだそうです。
この機密漏洩事件が当時は男女間のスキャンダルに
すり替えられてしまったという。
政権交代でこの密約のことが公でも語られるようになったけれど
まだまだ国民に知らされていないことはいっぱいあるのだと思います。
原作を書かれた澤地久枝さん、
この映画を作った製作者の方々には尊敬の念を覚えます。

食べて祈って恋をして
舞台はイタリア、インド、インドネシア(バリ島)。
ジュリア・ロバーツが演じる主人公が離婚して
一年間の自分探しの旅に出るという話。
原作があって、これがアメリカでは大変ヒットしたらしいです。
映画はこの原作のエピソードを2時間の中に
押し込めなければいけなかったのか、
ちょっとそういう無理を感じました。
原作のほうを読んでみたいです。
 
私も20代の頃、さすがに一年はなかったけれど
よく一人で長期の海外旅行に出かけていました。
現地に友達を作って一緒に遊びにいったり
泊めてもらったりもしました。夜更けまで語り合ったりもしました。
あの頃、出会った人たちは今どこで何をしているのか。
確かに旅は人生というか、考え方の変化のきっかけを
作ってくれるところがあります。
遠い昔のことを思い出したりしてそういう面では楽しい作品でした。
 
シーサイドモーテル
山奥のモーテルの4つの部屋で起こる話。
互いに騙して騙されて。
でも心底からの悪人は少なくて
悪人になりきれない部分があったりする。
(本当の悪人は死んでしまいました。)
とても面白かったです。
それにテーマ曲がシャネルズの
ランナウェイで懐かしさを醸し出していました。