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司馬遼太郎の「竜馬がゆく」の5~8巻を読み終えました。
初めて読んだ10代の時からもう20年+αも経っているので
内容的にはすっかり忘れていることばかり。新鮮な気分でした。
 
世界史においては欧米諸国が他国を侵略する時の常套手段というのがあります。
その国内に分裂を生じさせ、互いに争わせ、
両者が疲弊したところをパクっと食べてしまって、
植民地にしてしまうというものです。
 
当時、フランスが幕府に肩入れする一方でイギリスは
薩摩藩を始めとする倒幕勢力の後押しをしていました。
同じことが日本でも起ころうとしていたのですから
幕末の日本は危なかったですね。
 
でもこのままではいけない、と気付いた人たちがいた、
これがすごいところだったと思います。
 
犬猿の仲であった薩長の軍事同盟を成立させ、
また大政奉還による新政府樹立という無血革命を
案出した竜馬というひとがいなかったら
日本の歴史はどう動いていたのでしょう。
 
この小説では「時勢」というものについて考えるところが多くありました。
また広い視野に立ってものを見るということの大切さを想いました。
 
司馬遼太郎の小説の中では「竜馬がゆく」は一番面白いと思うし、
幕末の日本を知るにはとてもわかりやすい本ではないかと思います。
 
 
 
 
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